こんにちは、たねやつです。
この記事ではNBロードスター(GH-NB6C)のステアリング交換について書いています。
元々ついていた(おそらく新車の時からの)NR-A仕様の赤いステアリングを、同じく純正のナルディウッドのステアリングと交換します。
用意したもの
ナルディウッド 純正ステアリング
ヤフオクで入手しました。金額は送料含まず5000円でした。よく見るとちょっとした凹みや傷はありますが、ほとんど手で触らない部分なのでよしとします。
エアバック部分はもとから含まれておりませんでしたが、幸いうちのロードスターのステアリングは純正のままだったのでそのまま流用して使えそうでした。
革(?)部分のスレに関しては別の機会に修復したいと思います。
レンチ
まだちゃんとしたラチェットレンチを持っていなかったので、以下を購入。作業に当たって21mm
のソケットが必要となります。
高儀(タカギ) カラーラインソケット レンチセット GISUKE SWS-300 9.5mm角 18点 1セット
- メディア: Tools & Hardware
配線関係
今回手に入れたステアリングですが、おそらくホーン配線の部分が切断されていて若干短く、メス端子もない状態でした。
手元にあった適当な配線とジャンパワイヤを加工して作成しました。もともとはRaspberry Pi用に用意してあったものですね。。(笑) こんなところで役に立つとは意外でした!
KONDOLEN ブレッドボード?ジャンパーワイヤ(メス-オス)(20cm)40本 1 個
- メディア: エレクトロニクス
同じように作業する場合には、ホーン端子のオスピンに刺さるか、もしくは純正のメスコネクタにはまるかどうかチェックする必要があります。
作業
バッテリーのマイナス端子を外す
まずはエアバック誤動作防止のためにバッテリーのマイナス端子を外しておきます。この辺はいじるときのお約束みたいな感じになっていますね!
特にエアバックが誤作動すると大変そうなので面倒がらずにやっておきます。
エアバックを留めているボルトを外す
ステアリング根元の左右にゴム栓で隠されているボルトがあります。
最初からハンドルロックをかけてしまうと、地面の方を向いているボルトを外すのが大変になりそうなのでまだハンドルロックはかけていません。
少し奥まったところにあるのでエクステンションバーを付けて回していきます。
2つとも外すとエアバックモジュールをとることができるので、配線を破壊しないようにゆっくりと持ち上げます。
配線を外す
外す配線は2つあります。1つ目はエアバックモジュールと車体につながっている黄色い線。2つ目はステアリング本体と車体につながっているホーン用の配線です。
まずはエアバックモジュールのコネクタを外します。
白いピンを起こしながら外すのですが結構力が必要です。
車体側についているコネクタ部分も、左へスライドすると外すことができるので、外しておくと作業しやすいです。
次に、ホーン用のコネクタを外します。これはピンを起こす必要もなく簡単に外れます。4本のピンがありますが、一番左のピンしか使用されていないようです。
ハンドルロックをかける
真ん中の大きなボルトを外すためにハンドルロックをかけます。ハンドルロックをかけないとステアリングがフリーに動く状態になっているので、ボルトをレンチで回すのが一人では難しくなってしまいます。
ハンドルロックのかけ方は、エンジンを停止した状態で一定以上ハンドルを切る(135度ぐらい?)と、「カチッ」と音がして、ハンドルの角度が固定されます。
解除方法は、ハンドルを強めに左右にゆすりながらエンジン始動までキーを回します。結構力が必要です。
次のボルトを外した後でロックを解除します。
真ん中のボルトを外す
一番大変な作業です!ハンドルと軸を固定している21mmナット外します。これがかなりきつく締め付けられている場合があるのでスピンナーハンドルの短いレンチだとかなり苦労するかもしれません。。
自分の場合は体重をかけて瞬発的に大きな力をかけることで何とか回すことができました。一回動き出してしまえばあとは簡単に回ります。
ある程度ゆるんだら次の作業に進みます。
ステアリングを引っこ抜く
ステアリングと軸は、細かいギザギザでかみ合っています。ナットで止まっていると思っていましたが、そうでもないようですね。。
このギザギザの部分も結構固くなっているので、目いっぱいの力でステアリングを自分の方向にひっぱります。これも1回動いてしまえば後は特に力は不要です。
ナットを完全に外して、ステアリングを交換する
ステアリングが外せるようになったら、けが防止のために残していたナットを完全に外して、ステアリングを外します。
この時にステアリング後ろにある黄色い円の部分が元の場所から動かないようにしてください。ステアリングを外した段階でマスキングテープ等で固定しておきましょう。
もし動いてしまうと最悪ステアリングを最大限切ったときに配線も破壊してしまう可能性があるようです。
ちょっとぐらい動いてしまっても、ハンドルがまっすぐの状態で作業しているのであれば、端子が真下の部分に来ていれば問題ないです。(ステアリングの穴にはまるので大幅に狂うことはないはず?)
ステアリングの軸のギザギザが1コマずれるだけでも、ステアリングをまっすぐにしたときに左右に少しずつ曲がっていってしまうので慎重にまっすぐになるように作業します。
自分も万全を期したつもりですが、実際に試走してみると1コマ分ずれて微妙に右に曲がっていってしまいました。。(笑)
配線を加工する
新しく取り付けるステアリングのホーン配線を加工します。適当にジャンパワイヤのメス端子部分を切り出して、既存の配線に乗せ換えます。とりあえずの動作確認で配線同士を絡ませて絶縁テープをまいただけですが、後日はんだ付けをしました。
元に戻す。バッテリーのマイナス端子を戻す
後は外した手順の逆で戻していきます。最後にバッテリーのマイナス端子を元に戻しておきます。
チェック
作業が完了したら以下のチェックを行います。
- ステアリングを前後左右に動かして今までと異なる動きがないこと。
- エンジン始動時にエアバックの警告灯が点灯し、しばらくして消灯すること。
- ホーンが鳴ること。
- 近所を徐行してステアリングをまっすぐにしたときに、まっすぐ進むこと。
ステアリングをまっすぐにしたときに、左右へズレて進んでしまう時は、進んでしまう方向の逆にコマをずらしていきます。1コマズレているだけでもかなり違和感があるのですぐに気づくと思います!
完成!
作業時間は中央ナットに手こずらなければ1時間もかかりませんでした。
ウッドの質感がとてもいいです。元々のはボロボロのステアリングでしたがもっと愛着がわくようになりました!
最後に
力作業が割と多めですが、ステアリングが変わると運転席周りの印象ががらりと変わります。
今回交換したのは純正ステアリングだったのでボス関係を気にすることなく作業できたので初心者でも簡単に作業を進めることができました。最初にステアリング中央のナットを外すときは「壊れたらどうしよう。。」という思いが強かったですがね(笑)