たねやつの木

Photographs, Keyboards and Programming

最新のCG技術に決定的に足りていないものが分かった

最近Youtubeで、よくこういった快感系まとめ動画を見るのだが、下の動画をご覧いただきたい。

動画

物理シュミレーションで作成された、流体・液体の動画のみをまとめたものである。 一番最初のモンスターズインクを小さいころに見て感動したり、ファイナルファンタジー10のオープニングで感動したりしていたが、 CGでの液体の表現はここまで来ている。


ひとつ気になること


どのシュミレーションを見てもきれいなのだが、一点気になる点がある。

気になる動画を見返してみると液体が注がれたときに発生するはずである泡、気泡が一切ないのである。

例えば上の動画のしょっぱなの空中に透明な液体が注がれている動画。
その次の水以外は妙にリアルで現実と見間違えそうな動画。

どちらを見ても気泡が一切発生していないのである。

逆に1:40ぐらいからの動画を見てみると、これは気泡っぽい物が再現されており、こちらは液体が妙にリアルに感じられる。

或は、元から気泡の発生しにくい液体(チョコソースとか、粘性の高い液体)はめちゃくちゃリアルなのである。
動画でいえば5:30あたりからのカフェオレっぽい液体と、 3:29ぐらいからのチョコソースの動画(かなり短い。)

後者なんかはもはや実写をCGっぽくぼやかしたり彩度を上げたんじゃないかと思うほど。


技術的にはまだ困難?


液体のシュミレーションがどのようにして行われているのかは詳しくは分からないのだが、動画中で"1 Million Particles"とか書いてあったりするので、極小の粒たちを動かすことによって液体っぽさを表現しているのだろう。そのような大量の粒たちの物理演算を行いつつ、「これだけのモーメントでぶつかり合ったので、これだけの量の気泡の粒を発生させる」といった演算まではまだ追いつけないのかな?


最後に


以上、勢いだけで書いてみたのだが、ともかくCGはもはや現実世界との区別のつかないレベルになりつつある。液体CGのこの泡問題が解決される、あるいはいい感じに泡っぽさを表現できるのはいつになるのかなー?「モンスターズインク」と今のPS4のCGを比べてみれば、案外そう遠くないのかもしれない。