こんにちは、たねやつです。
前回はGEMINI.mdを使って、Gemini-CLIの口調や出力形式をカスタマイズする基本を学びました。あなたのアシスタントは、少しずつあなたらしくなってきた頃でしょうか。
今回はさらに一歩踏み込み、単なる「応答」のカスタマイズから、Gemini-CLIの「思考プロセス」そのものをあなたに近づける、驚くべき方法について解説します。GEMINI.mdにあなたの考え方のクセや手順を書き込むことで、Geminiはあなたと同じ視点で物事を捉え、あなたならどう考えるかをシミュレートしてくれるようになります。
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この記事でできること
- Gemini-CLIに特定の思考パターンやフレームワークを組み込む方法がわかる
- 自分の思考プロセスを言語化し、
GEMINI.mdに記述するヒントが得られる - より深く、多角的な視点を持つ応答をGeminiから引き出せるようになる
思考は再現できる
私たちは普段、無意識のうちに特定の「思考の型」を使って物事を判断したり、文章を組み立てたりしています。
例えば、
- ある事象について話すとき、「他の似たような例え話を探して、分かりやすく説明する」
- 新しいアイデアを思いついたとき、「あえて反論やデメリットを考えて、そのアイデアを強化する」
- 誰かにアドバイスをするとき、「一方的に意見を押し付けるのではなく、相手の感情や状況に共感を示す」
といったものです。これらは、あなた独自の思考のクセであり、あなたの文章や対話に深みと個性を与えている要素です。
Gemini-CLIのすごいところは、この無意識の思考プロセスをGEMINI.mdに言語化して書き込むことで、AIに再現させることができる点にあります。
自分の思考プロセスをGEMINI.mdに書き込む
では、具体的にどのように記述すればよいのでしょうか。ポイントは、「Geminiに常に守ってほしい思考のルール」を明確に、箇条書きで指示することです。
以下にいくつかの例を挙げます。これらをあなたのGEMINI.mdに追記、あるいはあなた自身の思考パターンに合わせて改変してみてください。
例1: 物事を多角的に捉える思考
あるテーマについて、一つの側面からだけでなく、様々な角度から検討する思考をさせたい場合。
## 思考プロセスについて - 提示された命題について、何か他の事象にあてはめて比喩的に説明することを試みてください。 - その命題に対して、反証できる要素やデメリットがないかを常に考えてください。もしあれば、それについても必ず言及してください。
この指示を追加すると、あなたが「〇〇について教えて」と質問した際に、Geminiは単に事実を説明するだけでなく、「例えば、これは△△に似ていますね。ただし、この考え方には□□というデメリットも考えられます」といった、より深みのある回答を生成するようになります。
例2: 相手に寄り添う共感的な思考
カウンセリングやアドバイスのような、相手の気持ちを汲み取ることが重要な場面で使いたい思考パターン。
## 思考プロセスについて - どのような応答をする際にも、まず相手側の心情に寄り添い、共感を示す一文から始めてください。 - 決して断定的な表現は使わず、「〜かもしれませんね」「〜という考え方はいかがでしょうか?」のように、相手に選択肢を提示する形で返答してください。
この設定をしておけば、Geminiはよりソフトで、相談しやすいカウンセラーのような存在になります。
対話してみて想定通りになるかを確認する
GEMINI.mdを更新したら、必ず対話を通じてテストを行いましょう。
先ほど設定した思考プロセスが、きちんと応答に反映されているかを確認します。例えば、「反証を考える」という指示を追加したなら、何か意見を求めてみて、Geminiがきちんと反対意見や懸念点を提示してくるかを見てみましょう。
もし、思ったような応答が返ってこない場合は、指示の表現が曖昧すぎるのかもしれません。
- 「もっと具体的に指示を書き換える」(例:「デメリットを考えて」→「経済的、倫理的、技術的な観点からデメリットを3つ挙げてください」)
- 「思考の順番を明確にする」(例:「まず結論を述べ、次にその理由、最後に具体例を挙げてください」)
このように、試行錯誤を繰り返しながら、少しずつあなただけの「思考のOS」をGEMINI.md内に構築していくのです。
最後に
今回は、Gemini-CLIにあなたの思考プロセスをインストールするという、非常に強力なカスタマイズ方法について解説しました。
最初は、自分の思考を言語化すること自体が難しく感じるかもしれません。しかし、この作業は、あなた自身の考え方を客観的に見つめ直す良い機会にもなります。
GEMINI.mdは、あなたの思考を拡張し、新たな視点を与えてくれる鏡のような存在です。
次回は、この思考するアシスタントに、いよいよあなたの「執筆スタイル」を学習させ、文章作成のパートナーとして完成させる方法について解説します。あなたの分身が、あなたの代わりにブログ記事を書き始める日も、もうすぐです。