こんにちは、たねやつです。
前回は、GEMINI.mdにあなたの「思考プロセス」をインストールし、Gemini-CLIをあなたのように考えるパートナーへと育てる方法を解説しました。思考のOSが整ったところで、いよいよ最終段階です。
今回は、Gemini-CLIにあなたの「執筆スタイル」を学習させ、文章のトーン、言葉選び、表現のクセまでを再現させる方法を掘り下げます。これができれば、Gemini-CLIは単なるアシスタントではなく、あなたのゴーストライター、あるいは「もう一人の自分」として、執筆活動を強力にサポートしてくれる存在になります。
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この記事でできること
- 自分の文章の「文体」を分析し、言語化する方法がわかる
- 過去のブログ記事など、まとまった文章データからGemini-CLIに文体を学習させる方法がわかる
GEMINI.mdに文体の特徴を記述し、執筆スタイルを模倣させる具体的な設定方法がわかる- 模倣の精度を高めるためのチューニング方法がわかる
あなたの「文体」とは何か?
「文体」と一言で言っても、その要素は様々です。GEMINI.mdに指示を出す前に、まずはあなた自身の文章がどのような特徴を持っているかを分析し、言語化してみましょう。
以下のような観点で自分の文章を振り返ってみると、特徴が見えてきます。
- 口調: 「です・ます調」か、「だ・である調」か。
- 一人称: 「私」「僕」「自分」、あるいは使わないか。
- 表現の断定具合: 「〜です」と断定することが多いか、「〜だと思います」「〜かもしれません」のように柔らかく表現することが多いか。
- 読者へのスタンス: 読者に語りかけるような親しみやすいスタイルか、客観的な事実を淡々と述べるスタイルか。
- 感情表現: 絵文字や顔文字、感嘆符(!)などをどの程度使うか。
- 比喩や言葉選びのクセ: よく使う言い回しや、特定の比喩表現はあるか。
これらの特徴をGEMINI.mdに書き込むことで、Geminiはその指示に従って文章を生成しようと試みます。
過去の文章から文体を自動で学習させる
「自分で自分の文体を分析するのは難しい…」と感じる方も多いでしょう。ご安心ください。もし、あなたがこれまでに書き溜めたブログ記事などのまとまったデータを持っているなら、Gemini-CLI自身にそれを分析させ、文体を学習させることが可能です。
やり方は非常にシンプルです。はてなブログなどのエクスポートデータをテキストファイルとして用意し、Geminiにこうお願いするだけです。
@hatenablog-export.txt を読み込んで、僕の文章のスタイルや口調、思考の傾向を分析して、GEMINI.mdに追記する内容を生成してください。
Geminiは、あなたが書いた大量の文章の中から、上記で挙げたような文体の特徴を自動で抽出し、GEMINI.mdに書き込むべき設定項目を提案してくれます。これは非常に強力な方法で、自分で分析するよりも遥かに客観的で精度の高い「文体プロファイル」を作成することができます。
詳しい手順については、こちらの記事で詳細に解説していますので、ぜひお試しください。
対話とチューニングで精度を上げる
GEMINI.mdに文体の設定を書き込んだら、いよいよテストです。何か簡単なテーマで文章を生成させてみましょう。
「コーヒーの美味しい淹れ方」について、ブログ記事を書いてみて。
生成された文章を読んで、あなたの文体と比べてみてください。
- 口調が思っていたものと違う: 「もっと丁寧な言葉遣いで」と
GEMINI.mdを修正する。 - フランクすぎる、あるいは硬すぎる: 「読者との距離感をもう少し近く/遠くに設定して」と指示を具体的にする。
- そんな比喩表現は自分は使わない: 「比喩表現は控えめに」と追記したり、逆によく使う比喩があれば「〇〇のような比喩を積極的に使って」と例示したりする。
この「指示→生成→確認→修正」のサイクルを繰り返すことで、Geminiが生成する文章は驚くほどあなたの文体に近づいていきます。根気のいる作業ですが、アシスタントを育てる楽しみと捉えて、ぜひ取り組んでみてください。
最後に
今回は、Gemini-CLIにあなたの執筆スタイルを学習させ、文章を代筆できるレベルのパートナーに育てる方法について解説しました。
GEMINI.mdという名のキャンバスに、あなたの「思考」と「文体」を描き出すことで、AIはあなたの分身となります。
ここまでの設定が完了すれば、あなたはもう、面倒な下書き作業から解放されるかもしれません。次の章からは、この育て上げた最強のアシスタントを駆使して、ブログ執筆のあらゆるプロセスを効率化していく実践的なテクニックをご紹介します。アイデア出しから清書まで、Gemini-CLIと共に駆け抜けましょう。