購入の動機
魚眼が気になって
単焦点、便利ズーム、マクロ(フィルタ)などを一通り揃えて、次に気になったアイテムがこの魚眼レンズでした。
マクロフィルタと同じく魚眼風にするフィルタも存在しているのですが、レビューを見たところ対角魚眼になっていないだったり、画像があまり解像せずぼやけてしまうなどというレビューを見ました。
ですので今回はフィルタに頼ることなく魚眼レンズそのものを買おうとなりました。そんなときにちょうどこのレンズを発見しました。
最大の決め手はやっぱり値段
現在(2017年09月末)の時点で、14,199円ということで、Canon純正でしかもLレンズと比べるのはあまりにも残酷かもしれませんが、10分の1ほどのお値段で買うことができてしまいます。。。。
NEEWER Canonデジタル一眼レフカメラ用プロ8mm F/3.5非球面HD魚眼レンズ
同系統の激安中華レンズでOpteka 6.5mm f/3.5というものもあり(28,903円)、さらにコチラのほうが広角で魅力的ではあったのですが、次の項目の理由からあえてNEEWERのほうを選びました。
ほかにレビューがあまりない!
上記のOpteka 6.5mm f/3.5に関してはしっかりとしたレビュー記事があったのですが、こちらに関してはあまり出てこず。(笑)
Amazonレビューはいくつかあったので致命的な欠陥などが無いことはわかっていましたが、作例なども交えた記事を書いてみようかと思い購入しました。
以上長々書きましたが、以下より本体の外観とちょっとした作例とHDR画像を載せています。いずれこのレンズで関西HDR画像会の聖地であるJR京都駅でガッツリ撮影してきます。
外観
外箱
特に変わった記述は無く、普通の外箱です。余談ですが企業名がNEEWERなのにロゴが"MW"と読めてしまうのはどうなんでしょう....?(笑)
天井面の画像のように、半筒状のレンズキャップ、レンズフード、後玉用のキャップ(正式名称なんだっけ?)が付属しています。
後の画像に出てきますが、レンズ保管用の巾着型のケースも付属しています。
いざ、オープン!
開放口に面して、ケースが押し込められています。
そしてその奥にプラスチックに保護されたレンズがあります。(画像では取っ払っていますが、レンズ本体はシリカゲル入りのビニール袋に入っていました。)
ケースの質感は、表側は合成皮革で裏側は起毛した布のようになっており、レンズを傷つけることは無いと思います。しかし、ぺらぺらの巾着なので、衝撃からは守ってくれそうにないです。
これが本体
金のインレイがあるのがちょっとやらしいですが、なんのことない普通のレンズのように見えます。Amazonのレビューではおもちゃのプラスチックのような質感とかかれていましたが、モデルが変わったのかしっかりとした鉄(っぽい)質感となっています。
ピントリングにはしっかりとゴムが巻きつけられています。(普通のレンズと同じように)
レンズキャップ
レンズキャップに関しては正直う~んな感じ。値段をかんがみれば相応なのかもしれませんが、とても薄いプラスチックとなっており軽くぶつけただけで割れてしまいそうです。
このタイプのレンズキャップのスタンダードなのかもしれませんが、レンズフードに咬ませて付けるという独特な装着感が少し難しいです。一発で「パシッ」とはまることが少なくイライラします(笑)
後玉, 装着部分
つや消しのシルバー色ですが触ってみた感じこれもプラスチックです。つや消しなのは高級感が出ていいですが、割れてしまわないか心配...
上のほうのネジとネジの間にある点は、カメラ本体に装着するときのあの目印(白いポチだったり赤いポチだったりするアレ)です。
ネジのゆるみやがたつきなどはありませんでした。
レンズフード
一応このように取り外すことはできますが、取り外すとレンズキャップを装着できなくなるので注意。
素材はレンズキャップと同じく薄いプラスチックです。こっちのレンズフードのほうがさらに薄い気が,,,
対物レンズ
いよいよレンズ部分です。想像以上に盛り上っていました!(笑) これは取り扱いに十分に気をつけないとすぐに逝ってしまいますべ...
保護フィルターを装着できないだけでここまで慎重になるものなのか... 繊細な写真を撮るときにはぜひほかのレンズでも外すようにしよう。
写真
最初に数枚とってみた写真では、魚眼の特徴をうまく生かしきれていない感じの写真となってしまっています。普段どおりの広角レンズとして使用してみても想像している魚眼の効果がうまく現れません。
一点気づいたのは、自分のすぐ近くから遠く向かってまっすぐと伸びているモノを入れると魚眼っぽい写真になりました。
たとえばこの画像は普通の魚眼でない広角のレンズで撮影したように見えますが、
こっちの写真ではより魚眼で撮影したっぽくなっているようにみえます。
自分の足元と道路が見えなくなっている点を同時に撮影することによって、ぐわ~んと歪んだ普通でない画像のように見え面白く感じました!
少し気を抜いてしまうとすぐに普通の広角レンズになってしまうのが難しいところ... まだまだ勉強が必要ですね。
ピントに関してですが、カメラの液晶のプレビューで10倍にズームしてもピントの移動が全くわからないレベルでピントを合わせるのが非常に困難です。
というよりもピントを合わせなくても、ビデオカメラのように画面全体に焦点が合う状態(パンフォーカス)というほうが正しいでしょうか。
現像時に当倍で見てもあまり違和感のあるものではないです。(個人差大きいと思う)
HDR画像
最後におまけ程度ですが、HDR画像でも作成してみましたので見てみてください!
HDR画像の幻想間と、魚眼のゆがみの相性はとてもよさそうですがうまく引き出せず...(笑)
光芒の伸び方から見てもわかるように、絞り羽は6枚です。個人的には一番好きな枚数です。
昼間に撮影するときは基準となる明るさからEV+-2がちょうどいいですが、夜間の場合は基準となる明るさから+2, +4がちょうどいいです。
あまりくらい写真を撮っても元から暗いのでHDRの恩恵をあまり受けることができません。むしろ暗い画像を無理やり明るくしたようなザラザラした画質の悪い質感のHDR画像ができてしまいます。
感想
レンズ本体に対して
若干プラスチックの薄さや耐久性に不安を見せる部分もありますが、多分それが壊れるような扱いをしていればいずれ剥き出しのレンズ部分に傷が入るんだと思います。
そういう意味では耐久性の不安感が魚眼の保護フィルター的な役割になっているのかもしれません(笑)
これだけ安価に手に入るので撮る写真にバリエーションを増やそう思っている方や、ちょっと変わった写真が撮ってみたいという方にはちょうどいいのではないのでしょうか?
そこで「これは違う」と思う方は別の道に進んでいき、ハマった人はさらに高価な沼へようこそとなるわけですね。
写真に対して
まだまだ撮影方法の勉強が必要だなと感じました。今回は近所の駅とかを撮影しただけなので被写体が良くなかったという(責任転嫁!)理由もあるのかもしれませんが,,,
魚眼レンズが適当にとってすばらしい写真が取れるようなモノではないということです。ある程度の練習と魚眼向きの被写体を探す必要がありそうです。
最後に
以上で外観と写真でのレビューでした。
3点でまとめるとすれば
- プラスチック感は否めないが決してチープな感じはしない外観
- 耐久性への心許さが魚眼への保護フィルターとなっている(はず)
- 魚眼はむずかしい。技術鍛錬と被写体の選択が必要。
といった感じです!
NEEWER Canonデジタル一眼レフカメラ用プロ8mm F/3.5非球面HD魚眼レンズ
関連記事
HDR画像について以下の記事もどうぞ!