たねやつの木

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Anycubic PhotonのLCDの張り替え方について

この記事ではAnycubic PhotonのLCDの張り替え方について画像とともに解説していきます。

張り替えたい原因

今回LCDを張り替える理由は、ガラス面にレジンが固着してしまったためです。このままだとFEPフィルムがすぐに穴が開いてしまい、また水平もキチンと出せないので印刷物がうまく出力できない状態となりました。。。

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最初はガラス面だけ交換できるものだと思っていたのですが、ガラス面と液晶のフィルムがくっついているので、特に問題のない液晶ごと交換となります(ちょっともったいない。

購入した液晶はこれになります。ELEGOOのMars用と書いていますが寸法が同じなためPhotonでも使用することができます。

FEPフィルムのほうも固着した突起のために穴が開いていたしまっていていたので交換します。

本体を分解する

まずは、本体を傾けたり横に倒したりするのでレジンを充填しているバットやプラットフォームはPhotonから取り外しておきます。

本体の外装を剥がして基板部分にアクセスできるようにします。大層なことを言っていますがネジを数本外すだけでOKです。

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本体背面のネジ4本と画像のネジ2本を外すとタッチパネルの付いている面をゴソッと取り外すことができます。上の2つのネジは、レジンバットの下あたりにあります。

外装とタッチパネル部分を取り外すときは、ゆっくり慎重に行うようにしてください!画像を見てもわかる通り、タッチパネルと基板が線でつながっています。いきなりとってしまうと断線してしまうかもしれないので気を付けましょう。タッチパネル面に線の差込口があるので、慎重に取り外します。Raspberry Piのカメラモジュールを差し込むとこの形状と同じロック方式となっています。

基板からLCDを取り外す

次にLCDを取り外していきます。こちらもメインの基板と接続されているのでそこから外していきます。

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端子の上の隙間から爪を差し込んでてこの原理でとると簡単です。3Mの両面テープも外しておきます。どうせこの交換するLCDは何らかの理由で使えなくなったものだと思いますので、あまり気負いせずバシバシとっていきましょう。




両面テープを剥がしたら今度はLCD本体をPhotonから剥がしていきます。

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LCDとPhotonの底面の段差の隙間に、デザインナイフなどの細いカッターを差し込んでいきます。両面テープでくっついているだけなので優しくぐるりと1周してあげるととれると思います。

LCDの下にはガラスが1枚あるのでそれを傷つけないようにカッターはあまり深くまで差し込まないようにしてください。

LCDを上に引き上げると、画像のような感じでとることができます。下には反射鏡とUVLEDが見えますね!

ここまでで取り外しは完了です。Photon本体側に残った両面テープもきちんと取り外しておかないと水平が出ない可能性があります。

新しいLCDを装着する

新しいLCDを装着していきます。といっても逆の手順をしていくだけです。

おそらく両面テープが付属していると思うので、剥がしたところに張っていきます。各辺の太さが違うので注意してください。

LCDをセットする前に両面とも保護テープを剥がしたかを確認してください。特にUVライトの当たる面は後から剥がせないです。

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LCDを両面テープで張る前に、端子を内部に落としておきます。この時に指差ししている部分の隙間に必ず端子を入れ込むようにしてください!(基板と反射鏡の少しの隙間)

もし間違えてメイン基板の裏側などに落としてしまった場合は、親指らへんにあるメイン基板のネジとスペーサーを外して正しい位置に持っていきます。

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すべて完了したら液晶を元の位置に貼ります。中心は抑えず両面テープの部分を抑えて固定します(真ん中を抑えると容易に割れます!)

端子をセットする

最後に、液晶をメイン基板の端子につなぎます。この時にL字に変換するFPCがPhotonの場合は必要となってきますので同梱されている小さい基板はなくさないように。

次にタッチパネルをセットしてはめておきます。心配な方はこの段階で電源を入れてタッチパネルが光るかどうかチェックしてください。

最初に外したネジ6本を止めなおして完了です。

テスト

きちんと動作するかテストします。

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真上から直視せずに、斜めからカケなどがないか確認します。そもそも点灯しない場合は端子が抜けているなどの原因が考えられますので再確認してください。

完了!

以上で完了です!印刷中にLCDが割れた場合などはFEPフィルムにもダメージがあるかもしれないのでソチラもご確認ください。