こんにちは、たねやつです。
PCで使っているGemini CLIを、スマートフォンのAndroid環境でも使えないかと思い、Termuxを導入して試してみました。 今回は、その導入手順と、少しハマった日本語入力の方法についてまとめます。
この記事でできること
- Android(Termux)でGemini CLIを動作させる環境を構築できる
- Termuxのインストール方法がわかる
- Termuxでの日本語入力の方法がわかる
事前に必要なもの
- Androidスマートフォン: 今回の手順を実行するための端末です。
- TermuxのAPKファイル: 後述する手順でGitHubからダウンロードします。
手順
Termuxのインストール
まずは、Android上でLinuxライクな環境を構築できるアプリ「Termux」をインストールします。
今回は、心理的な安心感を優先して、GitHubの公式リリースページから取得することにしました。
- TermuxのGitHubリリースページにアクセスします。
- 最新リリースの「Assets」の中から、
termux-app_vX.X.X+github-debug_universal.apkのような名前のファイルをダウンロードします。(X.X.Xはバージョン番号) - ダウンロードしたAPKファイルをインストールします。
Gemini CLIのインストールと設定
Termuxを開いたら、Gemini CLIのインストールと初期設定を行います。 詳しい手順については、以前Raspberry Piでセットアップした際の記事で解説していますので、そちらをご参照ください。基本的な流れは同じです。
Node.jsのインストールからが参考になります。geminiコマンドが実行出来ればOKです。
日本語入力の設定
ここが今回一番のハマりポイントでした。 Termuxを起動すると、キーボードの上に特殊キー(Ctrl, Altなど)が表示されるエリアがあります。
このキーボード上のコマンドキーや矢印キーの部分を、左にスワイプしてみてください。 すると、隠れていた日本語入力用のテキストフィールドが出現します!

ここに日本語を入力して「Enter」を押すと、カーソル位置にテキストが挿入されます。 このUIはかなり分かりにくく、見つけるのに苦労しました(笑)
ちなみに、同じくAndroid上でLinuxを動かせる「UserLAnd」というアプリでも試したのですが、同様の入力フィールドは現れるものの、うまく入力ができませんでした。
最後に
無事にTermux上でGemini CLIが動作するようになり、スマートフォンからでも手軽にAIと対話できる環境が整いました。 PCを開くまでもない、ちょっとした調べ物やアイデア出しに非常に便利です。
セットアップに少し癖がありますが、一度環境を構築してしまえば非常に快適なので、興味のある方はぜひ試してみてください。