こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、前回作成したXYガントリーをフレームに固定していきます。一部ちょっと物理的に難しい作業がありますが頑張っていきましょう!
最終的にはこの状態にまで持っていきます。
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前回はXYガントリーを完成させました。
Z軸の固定
ジョイントの作成
ガントリーと外形フレームのZ軸リニアレールとを固定するための部品を作成します。ナットを埋め込むだけですがホール素子を利用したエンドストップを使う場合はマグネットを追加する必要があるそうです。今回のSIBOORのキットでは普通に機械式スイッチを使うので不要です。
ベルトを固定しながらジョイントを固定
後で吊るすようにベルトの一端を固定します。ベルトの長さですがキット品の場合はベルトを4等分すればOKと思いますが、最低限必要な長さは以下となります。数十ミリ余裕をもって用意しておきましょう。
- 250 spec1000mm
- 300 spec1100mm
- 350 spec1200mm
3Dプリント部品のギザギザしている部分にベルトの歯が食いつくようにセットして、ジョイント部分と一緒に固定します。各パーツのボルト穴が左右で違うのでよく見てセットします。
これを4か所全部のZ軸と接する部分で行います。伸びたベルトが後々の作業で邪魔なので輪ゴムなどで小さくまとめておきます。
XYガントリーを吊る
いよいよガントリーとフレームをがっちゃんこします。結構大がかりで大変な作業なので可能であれば2人以上で作業したほうが楽です。1人でももちろん可能です。
フレーム内にガントリーを知恵の輪的に入れる
ちょっと難しいですがガントリーを傾けながらフレーム内部にガントリーをセットします。X軸を一番奥にやりながらコの字の先端部分を突っ込んでいろんな次元に回転させながらスルリと入れ込む感じです。説明不能です😭
とりあえずフレーム内に収まったら着地させても大丈夫です。
タイラップなどを使ってつるし上げる
以降の作業をするためにはどうしてもガントリーが宙に浮いている状態でないと作業できないので長めのタイラップなどを使用して吊るします。おそらく1本ではいい感じに吊るすことはできないので数本を連結して使う必要があります。
フレームの中間ぐらいに吊るすと上からも下からも作業しやすいです。
フレーム側にジョイントを固定
フレーム側のZ軸リニアレールブロックと、ガントリーの4点を固定していきます。最初に作ったジョイントをブロックのにつけてガントリーのところまで動かし、下からボルトで締結します。
個体差もあると思いますが私の機体の場合はここのボルトが緩みやすいのでしっかりめに締結して1か月に1回ぐらい緩みがないかチェックしています。 ここが緩むとガントリーというかノズルがXY方向にガタガタぶれるので出力したモデルの積層痕がXY方向にうねうね波打っている場合などはチェックしてみてください。
同じ作業を4か所で行います。完了してもまだ吊るした状態にしておきます。
ガントリーの四隅とフレームがうまくつかない場合
最初組み付けようとした時にABドライブ部分とフレーム側のブロック間にある程度隙間があり正常にボルト止めできそうにない状態になっていました。写真撮っておけばよかったです。。。
修正方法は簡単でX軸のフレームとプリント部品を組み合わせた時のボルトを少し緩めて調整すれば解決しました。
正確には手順書的にはまだここは締め付けていないはずなのでブロックへ締め付けた時にいい感じの位置に収まるはずですが、私は強く締め付けていたため変な状態となっていました👀
Zアイドラーを緩めておく
ベルトを張る前にZアイドラーを既定の位置にセットします。Zアイドラーはフレームの4隅にある👀のやつですね。
このアイドラープーリーはZ軸のベルトの張りを調節するためにも使用sれます。ボルトを締めるとプーリーが外側に引っ張られてベルトの張りが強くなります。
張る前にいったんすべて既定の位置にセットしたいので、手順通りに、「外れる一歩手前まで緩めて、そこから4回転分ボルトを締める」という作業を4か所に行います。
ベルトをかける
ではベルトをかけていきましょう!これも言葉で説明するのは難しいので手順書や動画を参考にしてみましょう👀。出発点から下のモーター部分のプーリーにかけて元の位置を超えて上に進み、アイドラープーリーにかけて出発点に戻ってくる感じです。1つやってしまえば構造はつかめると思います。
竹串みたいな細長い棒があると細かなところの作業が楽でした。終点まできてクランプに引っ掛けたら手で引っ張れる力である程度目一杯引っ張りながらボルトを締めて固定します。
最後にモーターのプーリーとアイドラープーリーにベルトの歯がしっかりかみ合っていることを確認して他の3か所も作業を進めていきましょう。
吊るしを解く
すべてのベルトを通したら一旦ガントリーを上に持ち上げてみます。この時にすべて正常にベルトがかかっているならばモーターが動く音をしながらガントリーが上に上がり、手を放してもタイラップに余裕ができると思います。自分で宙に浮けることを確認してからタイラップを切断します。
ここまでくればだいぶ3Dプリンターっぽい見た目になってきました👀。余ったZ軸ベルトの終端はある程度余裕をもって切除しておきます。
次の記事
次回はガントリーの調整(Squaring the gantry)を行います。