こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、XYガントリーの各部品の調整を行います。今の状態のままだと角の直角やX軸が平行になっていないなどの問題があるのでそれを修正していきます。
前の記事
前回の記事ではガントリーを吊り下げて3Dプリンターっポイ見た目になるまで進めました。
動画を見てみる
公式のガイドでも特に文言での説明はなく動画を見るようにとのことです。この記事でもそれを参考にしながら説明してみようと思います。
調整
ガントリーをおおよそ水平にする
調整をする前に、まずはガントリー全体が水平になっていることを確認してください。簡単なのは定規を使ってすべてのX軸部分がフレーム端から同じ高さになっていることです。完全にそろえるのは現段階では難しいのでおおよそでOKです(どうせ完成した後にまた調整することになります👀
まずはY軸方向の動きがスムーズか
とりあえず最初にY軸方向(手前と奥)にX軸をもってゆっくり動かしてみて、最初から最後まで同じ手ごたえで動かせるかどうか確認します。
これは調整後でスムーズに動いています👀
おそらく手前側(ABアイドラー側)に動かす時は特に問題ないかと思うのですが、奥側(ABモーター側)に動かすにつれて手ごたえを感じる場合もあるかもしれません。私の場合はそうなってました!
これを解消するにはXレール作成時に両端につけたプリント部品というかABモーターの部分のボルトを一旦緩めて外側に少しだけ引っ張って拡げます。
それぞれ上下3か所ずつボルトでとまっているので一旦緩めて黒矢印の方向に少し押して位置をずらしてみます。この作業はガントリーを吊ったままでもできます。ずらした後にX軸レールを動かしてみて解消していることが確認出来たらボルトを締めなおしますがまだ仮締めのままにしておいてください。またこの後の調整でいじくるかもしれませんので。
Y位置を最も手前にした時、両端がABアイドラー部品にタッチしているか
とりあえずX軸レールが前後にスムーズに動くようになったらX軸がフレームに対して垂直平行となっているかチェックします。最も手前にX軸レールを持ってきたときにABアイドラー部品に両方タッチしている場合はOKです。
下の画像のように両方同時にくっつかない場合には修正が必要です。
(from:https://www.youtube.com/watch?v=cOn6u9kXvy0)
X軸レールのボルトを緩めて調整
調整方法は簡単で、X軸レールのガントリーと接している部分のプリント部品のボルトを緩め、レールの両端がABアイドラー部品に当たっている状態に修正してから再度ボルトを締めます。
手順通りに組んでいれば現段階ではこの部分のボルト6つは仮締めの状態となっているはずですが、硬くてX軸レールの歪みを修正できない場合は緩めてください。下側のボルトはワッシャーを挟み込んでいるので落下に注意してください。
ボルトを緩めたらABアイドラー部品の方に押し付けるか、歪みを調整できるようにX軸レールを少し力を入れて平行となるように調整します。再度ABアイドラー部品と当ててみて両端がタッチするようであればOKです。これを奥のABドライブ側でもやるのでまだ仮締めの状態でOKです。
Y位置を最も奥にした時、両端がABモーター部品にタッチしているか
同じようにABドライブ部分でも行います。現状おおよそ揃っている状態なのでそこまで大きくずれることはないかもしれませんがうまくタッチできない場合は再度上記の方法で調整してください。
調整を続ける
これを何度か繰り返して手前と奥でタッチするようにしてからX軸レール部分のボルトを本締めして、再度チェックし問題がなければ完了です!
次の記事
次はVORON TAPの部品をくみ上げていきます。VORON公式ドキュメントはTAPではない手順なので一旦TAPのプロジェクトのドキュメントに移ります。