こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、ヒートセットインサートを各3Dプリント部品に埋め込んでいきます。あまりはんだごてを使用していくのでヤケドに気を付けましょう👀
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前回はリニアレールの取り付けを主に行いました。
工具を準備する
2回目の記事でも取り上げましたが再度ご紹介しておきます。
ヒートセットインサートは基本的にはんだごてで熱しながら3Dプリント部品の穴を溶かしながら埋め込んでいきます。インサートナットの外側はギザギザしていてそこに溶かされたABSなどの樹脂がかみついて固定されるという何とも3Dプリント部品というか樹脂向けのアイテムとなっています。
使用するはんだごてはなんでもOKなのですが温度調整できるものの方が作業しやすいです。高温で一気に押し込むよりもチョット溶けるぐらいの温度でじっくり押し込んでいく方が失敗しないです。私が使っているのはHAKKOのFX600
です。Amazon限定モデルのスケルトンの方で平成初期生まれ歓喜な見た目をしています!
コテ先はなるべく太いものを使用するかヒートセットインサート用のものを使用してください。
圧入後に平面を出すために完全スコヤを使用します。樹脂が完全に固まる前にスコヤのごつい部分でプリント部品の表面とスリスリすることによって平面を出すことができます。ネジの向きがずれていると部品組み立て時にうまいことネジがはまらなかったりします。
キット品を購入した場合は十分な数のインサートナットがあると思いますが足りなくなったらAmazonやAliExpressで購入しましょう。Sourcing Guideで指定されているサイズはM3x5mmx4mm
となります。外形部分がはすば状になっているものの方が使いやすい印象です。
対象の部品
以下の部品が対象のものとなります。PDF内を検索してとりあえず拾ってきましたが他にいい方法があれば教えてください。一気に入れたほうが手間かからないですからね。。。
公式ドキュメント内
組み立てに必ず必要な部分だけ抜粋しています。スカート部分等の後からでも問題ない部分は適宜作業してください。
以下の部分は今回の構成(StealthBurner・TapとCAN通信)では使用しません。
この辺は購入当初はSIBOORのドキュメントでも特に説明がなかったので初めて組み立てる民としては難しかったですね。。。
公式ドキュメント以外
VORON本体のドキュメント以外でもいくつか作業が必要な個所があります。
StealthBurner
右側にある青丸で示されているナットは表面ツラツラではなく陥没するまで押し込むようにしてください。あとから組み立てる時に他の部品と干渉する可能性があります。
この右側のナットを圧入する時は3Dプリント部品にコテ先が当たらないように注意してください。
CAN通信の場合は別形状の部品となりますが同じような見た目をしています。
余談ですが今こうやって一つ一つ部品をチェックしているとどれがどのように動作するのかよくわかりますね!
右側の青丸の部分は基本的に不要です。今回使用するSB2209は基板内にADXLセンサーがすでにあるためつけません。 少しでも軽量化するために不要なインサートナットは極力付けない方がいいかもですね。
この部品はVORON TAPを使用するので不要です。次見出しの部品でツールヘッドのマウント部分の作業を行います。
Tap
細かい部品が多いのでやけどしないように気を付けてください。ピンセットやバイスで固定しながらやったほうが無難です。
この部分は不要です。
おそらくこれで全部と思いますが、漏れなどある場合は適宜作業してください🙇
作業
ひたすら埋め込んでいく
では上記の部品にひたすらインサートナットを圧入していきます。基本t系には300度前後の温度で作業しました。そこまで難しくはないですが押し込みすぎると修正が大変なのでちょっとずつ押し込むようにしてください。といっても押し込みすぎてもそこまで問題発生しませんが。。。
貴志産業さんも書かれているように「0.5mm程出た位まで入ったら最後は完全スコヤのゴツい方で押さえて冷やすと綺麗にフラットに仕上がります。」抑えながらスリスリしたほうが個人的には好みの仕上がりとなりました!
最後に
今回はあまり記事の内容としてはないですが、じっくりやってると結構時間のかかる部分でした。ヒートセットインサートは私は初めて使ったのですが想像よりもずっと強度があって自分の自作キーボードケース設計などにも生かせそうです。壁枚数などをちゃんと考えないとフニャフニャしちゃう気がしますね。。。
次の記事
次回はZ軸のモーター部分をくみ上げていきます。