こんにちは、たねやつです。
最近のComfyUIのアップデートで、非常に強力で面白い画像編集ワークフローがデフォルトのテンプレートとして追加されたのをご存知でしょうか?
その名も「Qwen Image Edit」。なんと自然言語(日本語もOK!)で画像編集の指示ができてしまうんです。
今回はこの新しいワークフローの基本的な使い方と、その実力についてご紹介したいと思います!
この記事でできること
- ComfyUIの新しいテンプレート「Qwen Image Edit」の使い方がわかる
- 日本語の指示で画像を編集する方法がわかる
- 「アニメ風」「ジブリ風」「夜景化」などの具体的な編集例を知ることができる
事前に必要なもの
- ComfyUIの実行環境: 最新版にアップデートしておくことをお勧めします。
手順
ワークフローを読み込む
このワークフローはデフォルトでComfyUIに同梱されています。
テンプレートを参照から、画像のところのQwen Image Edit
を選択します。
すると、画像とプロンプトを入力するだけの非常にシンプルなワークフローが展開されます。
紫になっているノードを選択してCtrl Bで有効化します。こうすることで軽量化LoRAが有効となり処理が高速化します。合わせてサンプラーのステップ数
を4に、cfg
を1.0にセットします。
実際に画像を編集してみる
使い方はとても簡単です。
Load Image
ノードに編集したい元画像を読み込ませます。Prompt
と書かれたテキストボックスに、実行したい編集内容を日本語で入力します。Queue Prompt
をクリックして生成を開始します。
今回は、例として以下の風景写真を元に、いくつかの指示を試してみました。
指示1: 「アニメ風にして」
まずは定番のスタイル変換です。シンプルに「アニメ風にして」と入力してみました。
すごい!ちゃんと手描き感のあるアニメの背景のようなスタイルに変換されました。雲のタッチやひまわりの表現がそれっぽくなっていますね。
Make it look like a background painting from a Japanese anime film.
Change it to an anime style with impressive lighting, like in a Makoto Shinkai film.
Give it an 80s cel-animation anime style.
指示2: 「ジブリ風にして」
次に、もう少し具体的なスタイルを指定してみます。「ジブリ風にして」と入力しました。
これもまた素晴らしいクオリティです!先ほどのアニメ風とは少し違い、より絵画的で温かみのある雰囲気になりました。空の色合いや草の描き込みに、どことなく"それっぽさ"を感じます。
Turn it into a nostalgic landscape, like something from a Studio Ghibli movie.
Apply a Ghibli anime style with a hand-drawn, watercolor feel.
Make it a lush, green natural scene, like in a Hayao Miyazaki film.
指示3: 「夜にして」
次は情景の変換です。「夜にして」と指示してみました。
完璧です!全体が夜になり、空には星がまたたき、家には明かりが灯りました。ただ明るさを変えるだけでなく、夜という状況を理解して要素を追加してくれているのがわかります。
ひまわりの細かな描画はちょっと物足りない部分がありますが、これはステップ数を上げれば解消可能と思います。
非現実的なのも簡単に作れしまいますね!寒そう!
Change it to a quiet night scene with a sky full of stars.
Transform it into a city nightscape with glowing neon lights.
Make it a magic hour scene, at the moment when dusk turns to night.
Change it to a winter scene with falling snow.
最後に
今回はComfyUIに新しく追加された「Qwen Image Edit」ワークフローを試してみました。 日本語の自然な文章でここまで柔軟かつ高精度な画像編集ができるのは、本当に驚きです。プロンプトで細かく指示を調整すれば、さらにクリエイティブな表現が可能になりそうです。
セットアップも簡単なので、ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょうか。