こんにちは、たねやつです。
前回ComfyUIのインストールが完了した皆さん、おめでとうございます!早速ですが、今回は新しい画像生成モデル「Qwen-Image」をComfyUIで使う方法を解説していきます。
「モデルって何?」という方もご安心ください。この記事を読めば、ComfyUIで最先端の画像生成を手軽に体験できますよ!
この記事でできること
- 最新の画像生成モデル「Qwen-Image」の概要がわかる
- ComfyUIに「Qwen-Image」モデルをダウンロードして設定できるようになる
- 「Qwen-Image」を使って最初の画像を生成できるようになる
- LoRAを使った高速化設定ができるようになる
「Qwen-Image」ってどんなモデル?
「Qwen-Image」は、Alibaba社が開発・公開した、非常に高性能な画像生成モデル(Text-to-Imageモデル)です。主な特徴は以下の通りです。
- 高品質: リアルな写真風の画像から、アニメ風のイラストまで、幅広いスタイルに対応しています。
- 公式サポート: ComfyUIで公式にサポートされているため、導入がとても簡単です。
- 軽量化対応: 「LoRA」という技術に対応しており、これを使うことで性能の低いグラフィックボード(GPU)でも実用的な時間で画像を生成できます。(筆者はRTX 3060を使用しています)
難しいことは抜きにして、「すごく綺麗な画像が作れる新しいお絵かきAI」と覚えておけば大丈夫です!
ComfyUIで「Qwen-Image」を使う手順
それでは、実際にComfyUIで「Qwen-Image」を使ってみましょう。ComfyUIがインストールされていることが前提となります。 まだインストールがお済みでない方は、こちらの記事を参考にしてください。
1. Qwen-Imageのテンプレートを読み込む
まずはComfyUIを起動します。 1. 画面左上のComfyUIのアイコンをクリックします。 2. メニューから 「テンプレートを参照」 を選択します。 3. 表示されたウィンドウの上部にある 「画像」 タブをクリックします。 4. 「Qwen-Image Text to Image」 を見つけてクリックします。

すると、Qwen-Image専用のワークフロー(ノードの繋がり)が読み込まれます。
2. モデルをダウンロードする
ワークフローが読み込まれると、最初にモデルのダウンロードを促されるので「ダウンロード」を実行してください。ファイルサイズが非常に大きい(数GB)ため完了までには時間がかかりますが、そのまま待ちましょう。
ダウンロードが完了すると、ノードの赤い表示が消えます。
3. LoRAを使って高速化する(重要!)
次に、LoRAという技術を使って画像生成を高速化します。これを設定しないと、画像の生成に非常に長い時間がかかってしまう可能性があります。
- ワークフロー内にある紫色の「LoRAローダー」を探してください。
- このノードをクリックして選択状態にし、キーボードの
Ctrl + Bを押して有効にします。 - 次に、緑色の「Kサンプラー」を探します。
- ノード内の 「ステップ数」 という項目の数値を
4に変更します。これはLoRAに最適化するための設定です。

4. 画像を生成してみよう!
これで準備は完了です!画面右側の「実行する」ボタンをクリックして、画像を生成してみましょう。
初回は少し時間がかかりますが、問題なく設定できていれば、中国の夜の繁華街のような画像が生成されるはずです。筆者の環境(RTX 3060)では、約 1分で画像が表示されました。

もし画像サイズを小さくして、もっと速く生成したい場合は、「空のSD3潜在画像」ノードの「幅」と「高さ」の数値を変更してみてください。例えば、両方を1000にすると、30秒ほどで出力できるようになります。

最後に
お疲れ様でした!今回は、最新の画像生成モデル「Qwen-Image」をComfyUIで使う方法を解説しました。テンプレート機能を使えば、新しいモデルも簡単に試せることがお分かりいただけたかと思います。
今回生成した画像は、いわば「お試し」の画像です。次回は、自分の好きな画像(例えば、かわいい猫の画像など)を生成するために、プロンプト(呪文)をどうやって変更していくのかを解説する予定です。お楽しみに!