こんにちは、たねやつです。
この記事は、NBロードスターのラジエーター交換などについて記載した整備記録です。
実施時期の走行距離は146000km
ぐらいです。交換前の物は純正品だったのでおそらくここまで無交換でした。
初期症状
購入後半年ほどは何もラジエーター周りの不具合はなかったのですが、最近になって以下の症状が現れるようになりました。
左フロントあたりに飛び散った跡
左タイヤハウスの上部、ヘッドライトユニットの下あたりに飛び散った跡がありました。
よくよく見てみると、エンジンのタイミングベルトカバーらへんやファンシュラウドにも結構派手に飛び散っています。。ホースにピンホールが空いてちょろちょろ抜けていくのであればこのような飛び方はしないかもしれないですね。
走行後、ラジエーターのカシメ部分が湿っている
こうなってくると、じゃあどこからクーラントが漏れているかになるのですが、私の場合はフィンの部分と樹脂の部分をカシメている部分からバンバン漏れてきているようでした!原因が容易にわかってよかったのですが、これはどうしようもなさそうなのでラジエーター本体ごと交換することにしました。
パーツ類
ラジエーター本体
ラジエーター本体は、純正のものではなく社外の同等品を使用しました。グレードがNR-A
の場合、NB8C
で私用されているものがノーマルのようです。とりあえずAmazonでそれっぽい品番のものを見つけたので購入。2か月ほど使用してみた感想ですが特に問題なさそうです。ファンシュラウドの各所ネジ穴も問題ありませんでした。
一点Amazonのレビューにもありますが、ラジエーターを抜くためのボルトの形状がかなり特殊で普通のプラスドライバーでは回りません(空回りします)。適当な大きさの硬くて平たいもので代用しました。スプーンの持ち手側なんかがちょうどいいです。。。。(笑)
ラジエーターホース(アッパー・ロア両方)
ホースもいつから使用されているものかわからないので交換します。触った感じまだまだ弾力感はあるので大丈夫そうですが、色も変えてみたいので交換です。
ヤフオクでそれっぽい赤いものを購入。ホースバンド(ねじ式)もついてきたので別途購入は不要でした。両方合わせて送料込みで6000円ほど。
クーラント
クーラントを抜いて新しく入れ替えます。なぜかピンクのが入っているので一応合わせておきます(別の色にかえると、エンジン内に残留しているものと混ざると濁った色になりトラブルの予期ができなくなるそうです)。
クーラントにはこだわりがないので適当にオートバックスで希釈するタイプを購入しました。
サーモスタット・ガスケット
今回、ホース周りも交換するので合わせてサーモスタットも交換します。これは純正部品がまだあるのでモノタロウで購入。ガスケットも新しいものが必要になってきます。
手前が新品ですが同じですね。
その他
クーラントを捨てるために吸水性ポリマーで固めました。
作業
LLCを抜く
まずは何より中に残ったクーラントを極力抜いていきます。車体上部を上げてラジエーター下部のねじを開けます。この時ラジエーターキャップは緩めずにそのままにしておきます。ねじをとってラジエーターが流れ出した後にラジエーターキャップをとると勢いよく流れてきます。このまましばらく待ちます。
ほとんど出きったらホース内に残留しているものも揉んで出します。(後でホースを外した時に大量に出てくるため
ホースを外す
ホースをエンジン側から外していきます。アッパーのほうは簡単に外すことができますが、ロアホースのほうはかなり手が届きにくい部分にあります。おそらく純正のままだとペンチで挟んで緩めるタイプのホースバンドなので、長めのペンチを用意したほうがいいです。
ファンのコネクタ・リザーバーのホースを外す
ラジエーターを引き抜く前に、ファンのコネクターを外しておきます。ファンから目で追っていけばすぐにわかるところにあります。
リザーバータンクのホースも外します。ホースの出口がリザーバータンクよりも上に持っていけば漏れることはないです。
ラジエーター本体を引き出す
ラジエーターを引き出します。思ったよりも軽いので簡単に持ち上がります。とりだしたらホースのラジエーター側も外しておきます。
車体と設置する部分にゴム足がくっついてくるので再利用する場合は一緒に捨ててしまわないようにします。
これでおおむね半分ほど終わりました!
サーモスタットを交換
ラジエーターホースを外したついでに、サーモスタットも交換しておきます(いつ交換されたものなのか分からないため。。
アッパーホースがつながっていた部分のサーモスタットケースを外し、サーモスタットを外します。ガスケットもおそらく固着していると思われるので新品に交換が必須です。
エンジン側に残ったガスケットはスクレーパーやヤスリ等でキレイに除去してあげる必要があります。この時管内部に破片が混入してしまわないように注意する必要がありそうです。除去を怠るとわずかな隙間からクーラントがぽたぽたと漏れていきます。。
新しいサーモスタットは金具の部分が上にくるように設置します。気泡の逃げ道になるそうです。
ここで私の環境では大問題発生。。サーモカバーを閉じて、ナットを締めあげている時にボルト本体が折れました。。。
また別記事で書こうと思いますが、この時はまだボルトのネジ山が残っていたので、逆ねじのナットを締めこんで抜きました。かなり冷や汗!
新しいラジエーターにファンを移設
旧ラジエーターについているファンを外します。数か所止まっているだけで車体からも外れているので簡単ですね。ついでに掃除しておきましょう。ラジエータ交換する必要のある車はおそらくシュラウド内が乾いたラジエーターまみれになっているはず。
ラジエーターと車体の隙間を埋める
オプションですが、ラジエーターと車体の隙間を埋めることによって冷却性能とクーラーの効きが向上します。隙間があるとそこからボンネット内の熱い空気を吸ってしまうので、社外の冷たい空気をすうためです。コンデンサーを経由する空気の量が増えるためエアコンの効きもよくなります。
ラジエーターを車体に設置してからでは作業しにくいので設置する前に張り付けておきましょう。使ったものはホームセンターなどで売っているウレタン製の隙間埋めテープです。エンジンから近く高温になるので難燃性のものを選びました。
ラジエーターのサイドと下部、あとは設置後に上部の隙間を埋めます。
ラジエーターを戻す
ファンを移設し、隙間埋めテープを貼ったらラジエータ本体を車体に戻します。車体下部と当たる部分にはゴム足があります。古いラジエータの方にくっついているかもしれません。
ホースをつける
ラジエータホースをつけていきます。アッパーホースは特に難しくないですが、ロアホースはかなり手の届きにくいところにあるので大変でした。
ファンのコネクタをつける
ファンのコネクタを忘れずに付けておきましょう。
LLCを注ぎ、エンジン内の空気を抜く
ホースがしっかりと装着されて留められていること、ラジエータ下部の排出口が閉まっていること、リザーバーからのホースが装着されていることを確認してからクーラントを注いでいきます。途中ホースを揉みながら注ぐとよろしいです。
ラジエータ注ぎ口まで並々入れたら、キャップを開けた状態でエンジンを始動させます。後はサーモスタットが開くまで水温が上がるのを待ちます(80度弱)。クーラントが循環しだすと水量が減るはずなのでまたクーラントを足します。数回繰り返して減らなくなるまで行います。
完了
写真は少な目(作業で手一杯)ですがこれで完了です。あとはリザーバータンクにクーラントを追加してしばらく走ってみます。1か月ぐらいは乗る前にボンネットを毎回開けて、クーラントが減っていないか、エンジン内にクーラントが飛び散っていないか、エンジン下にクーラントの溜まりができていないか等、水漏れしていないかチェックします。