たねやつの木

Photographs, Keyboards and Programming

ComfyUIとHunyuan3D 2.0で単一画像から3Dモデルを生成する手順、詰まった点など

こんにちは、たねやつです。

今回は、ComfyUIとHunyuan3D 2.0を使って、一枚の画像から3Dモデルを生成する手順について解説します。環境構築でいくつか注意点があったため、その解決策と合わせて記録します。

この記事でできること

  • ComfyUI-Hunyuan3DWrapperのセットアップ
  • 単一の画像から3Dモデルの生成
  • テクスチャ生成コンポーネントのビルドエラーへの対処

事前に必要なもの

手順

関連プラグインのインストール

はじめに、必要なカスタムノードをComfyUI Managerからインストールします。

  • ComfyUI-Hunyuan3DWrapper
  • ComfyUI_essentials

ComfyUI-Hunyuan3DWrapper のインストールには、ComfyUI Managerのセキュリティレベルを変更する必要があります。

\user\default\ComfyUI-Manager\config.ini ファイルを開き、以下のように設定してください。

security_level = weak

テクスチャ生成コンポーネントのビルド

次に、3Dモデルのテクスチャを生成するためのコンポーネントをインストールします。私の環境では、公式の手順だけではエラーが発生したため、ソースから手動でビルドしました。

まず、ターミナルで以下のディレクトリに移動します。

cd custom_nodes\ComfyUI-Hunyuan3DWrapper\hy3dgen\texgen\custom_rasterizer

次に、以下のコマンドでビルドを実行します。

python setup.py bdist_wheel

この際、error: Microsoft Visual C++ 14.0 or greater is required. というエラーが表示された場合は、事前に「Microsoft C++ Build Tools」をインストールしてください。

ビルドが成功すると、dist ディレクトリに .whl ファイルが生成されます。最後に、そのファイルを pip でインストールします。

pip install .\dist\custom_rasterizer-0.1.0+torch270.cuda128-cp312-cp312-win_amd64.whl --force-reinstall
`.whl` ファイル名は環境(PyTorchやCUDAのバージョン)によって異なる場合がありますので、ご自身の環境で生成されたファイル名に置き換えてください。

ワークフローの読み込みと実行

公式Wikiページからワークフローファイルをダウンロードします。

ページ内にある「Hunyuan3D 2.0単一視点ワークフロー」のボタンからJSONファイルをダウンロードし、ComfyUIの画面にドラッグ&ドロップします。

ワークフローが読み込まれたら、任意の画像をロードして「Queue Prompt」を実行します。初回実行時は、必要なモデルファイルが自動的にダウンロードされるため、完了まで時間がかかります。

生成結果

しばらく待つと、以下のような3Dモデルが生成されます。プレビュー画面でぐりぐりと動かすことが可能です。

コムファイユーアイを実行して一枚の画像から3dモデルとテクスチャを生成している画面。

テクスチャが不要で、メッシュモデルのみが必要な場合は、「Hy3D Meshu UV Wrap」ノード以降の接続を無効にすることで処理をスキップできます。

最後に

今回は、ComfyUIとHunyuan3D 2.0を使って単一画像から3Dモデルを生成する手順を紹介しました。環境構築、特にテクスチャ生成部分で少しつまずきましたが、手動でビルドすることで解決できました。一枚のイラストから立体物が手軽に作れるのは非常に面白い技術ですね。

参考・引用