こんにちは、たねやつです。
前回は、Gemini-CLIをプロジェクトマネージャーとして育成し、タスク管理や思考の整理を任せる方法を探求しました。応用編第二弾となる今回は、さらに一歩踏み込み、Gemini-CLIの「PC操作能力」に焦点を当てます。
Gemini-CLIには、run_shell_commandという、AIとの対話を通じてパソコンに直接命令(シェルコマンド)を送ることができる強力な機能が備わっています。これを使いこなせば、これまでマウスやキーボードでちまちま行っていた定型的なPC操作を、AIとの自然な会話で実行できるようになります。
黒い画面(ターミナル)が、あなたの言葉を理解する有能な秘書になる。そんな未来のPC操作術を、この記事で体験してください。
- 前の記事
- この記事でできること
- ファイル操作の革命!「あれ、どこだっけ?」をAIが見つけ出す
- もう悩まない!AIによる「コミットメッセージ自動生成」ワークフロー
- 一度きりの作業をAIで自動化する「使い捨てスクリプト生成術」
- 最後に
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この記事でできること
- Gemini-CLIの
run_shell_command機能の基本がわかる - 自然言語でPC内のファイルを検索する方法がわかる
- Gitのコミットメッセージ作成をAIに支援させるワークフローがわかる
- 一度きりの面倒なファイル操作を対話によって自動化できるようになる
ファイル操作の革命!「あれ、どこだっけ?」をAIが見つけ出す
プロジェクトが大きくなるにつれ、「あのファイル、どこに置いたかな…」と探す時間は増えていく一方です。findやgrepといった強力な検索コマンドはありますが、その構文は複雑で、思い出すのが一苦労です。
しかし、Gemini-CLIがいれば、もうコマンドの構文を覚える必要はありません。
このプロジェクト内にある全てのMarkdownファイル(
.md)の中から、「GEMINI.md」という単語(大文字小文字を区別しない)が含まれているファイルの一覧を、フルパスで表示するコマンドを考えて実行してください。
このように人間が話す言葉で依頼するだけで、Gemini-CLIは適切なコマンド(例えば grep -ri "GEMINI.md" .)を自ら組み立て、実行し、その結果だけを分かりやすく提示してくれます。
あなたはただ、AIが整理してくれたリストを眺めるだけ。目的のファイルにたどり着くまでの時間が劇的に短縮されるこの快適さは、一度味わうと元には戻れません。
もう悩まない!AIによる「コミットメッセージ自動生成」ワークフロー
エンジニアにとって、日々のコーディングと同じくらい頭を悩ませるのが「コミットメッセージ」の作成です。変更内容を的確に、かつ簡潔に表現するのは、意外と難しいものです。
この作業も、AIに任せてしまいましょう。まず、git diffコマンドで変更内容を表示させ、その結果をGemini-CLIに渡します。
今から
git diffの結果を貼り付けます。この変更内容を要約して、英語のコミットメッセージ案を3つ、Conventional Commitsの規約(例:feat: 新機能を追加)に従って作成してください。
Gemini-CLIは、コードの差分を読み解き、変更の意図を汲み取った上で、質の高いコミットメッセージの候補を複数提案してくれます。あなたは、その中から最もイメージに近いものを選び、コピー&ペーストするだけ。
「良いコミットメッセージとは何か」と悩む時間を、次の創造的なコーディングの時間に充てることができるようになります。
一度きりの作業をAIで自動化する「使い捨てスクリプト生成術」
「このフォルダにある大量のスクリーンショット画像(.png)を、全部imagesという新しいフォルダに移動させたい」
「ファイル名の先頭に、すべて今日の日付YYYY-MM-DD_を追加したい」
こういった「一度しかやらないけど、手作業だと地味に面倒」な作業は、日常的に発生します。わざわざ自動化スクリプトを書くほどではないけれど、数が多いため手作業は避けたい…。
そんな時こそ、Gemini-CLIの出番です。
現在のディレクトリにある全ての
.pngファイルを、imagesという名前の新しいサブディレクトリを作成して、そこに移動するコマンドを考えて実行してください。
このように依頼すれば、Gemini-CLIはmkdir imagesとmv *.png images/といったコマンドを順に実行してくれます。あなたは、その場限りの使い捨てスクリプトを「書く」のではなく、AIとの対話を通じて「生成」し、実行させることができるのです。
最後に
今回は、Gemini-CLIのシェルコマンド連携機能を使って、PC操作そのものをAIに任せる方法をご紹介しました。
- 複雑なコマンドの自動生成による、高度なファイル検索
- コード差分解析による、コミットメッセージの自動提案
- 一度きりの定型作業を自動化する、使い捨てスクリプトの生成
AIとの対話が、ターミナルという専門的なインターフェースの敷居を下げ、誰もがPCの能力を最大限に引き出せる時代の到来を予感させます。
次回は、いよいよこのシリーズの最終回。具体的なテクニックから少し視点を上げ、私たちがAIと共に「成長」していくために、どのような心構えを持つべきか、そしてその先にある未来の働き方について考察します。