こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、キットの開封からフレームの組み立てまでです。
前の記事
前回の記事では製作完了してみて全体的な感想や購入方法などについて語りました。今回からが本格的に組み立て作業に入っていきます。 www.taneyats.com
開封
箱
届いた箱の外観はこんな感じ。おおよそ20kgほどあったので運ぶ際には注意です。角にサポーターが内と外についていたので凹みはありませんでした便利ですねこれ!
内容物
内容物はざっくりとこんな感じです。3段構造に分かれてキッチリと収まってました。3Dプリント部品は結構適当な感じで箱に入ってましたが破損などはなかったです。画像では見切れていますがエンクロージャーのアクリルプレートと底面のパネルもあります。
同梱されていたツールは六角レンチ・ドライバー・バリ取りカッター等です。
準備したもの
上記以外に以下のものを用意しました。他にも仮止め用テープなどこまごましたものがありますが割愛します。
はんだごて
3Dプリント部品にインサートナットを熱圧入していくために必要です。私は手元にHAKKO F600
があったのでそれを使用しています。コテ先がインサートナット内にハマってしまわないようにある程度大型のものを用意するか、インサート用のものを用意したほうが無難です。
デジタルノギス
パーツ間の距離を測ったりするのに使用します。VORON完成後も成果物のチェックなどで大活躍してくれるのである程度ちゃんとしたものを買いましょう!
完全スコヤ
アルミフレームの直角が出ているかをチェックするために使用します。またインサートナットの圧入後に傾きを調整する為にも使えます。
端子圧着ペンチ
配線の末端をコネクター化するために使用します。SIBOORのキットではある程度コネクター化されていますが配線の長さが合わなかったり端子がもげてしまったり多々発生するので必要です。
ラチェット式の方が軽い力でカシメることができるので便利です。クルマの電工ペンチみたいなのでもできますが数が多いと手が痛くなってきます...
コンセント変換アダプタ
付属している電源のコンセントが3ピンのタイプなので普通の電源タップや壁コンセントにさすにはアース部分を避ける必要があります。
グリース
リニアレールの潤滑剤として必要になります。以下の商品がオススメとされているようでしたので購入しました。量が多いけど小さい方が高かったので👀
グリースの硬さを表すNLGI
グレードというものがあります。VORON DesignのSourcing Guideでは0
か1
が推奨されていますが上記の商品は2
(硬い)となりますが特に問題は発生していません。
ネジロック剤
各モーターのプーリーをしっかりと緩まないように固定する為に必要です。別になくても組み付けることはできますが公式のビルドガイドにも「THE ROOT OF ALL ISSUES」(諸悪の根源)とまで書かれているのでしっかりと塗っていきましょう。
中強度であれば後から外すことができます。プーリーのボルトを回す時は舐めやすいので精度の出ている六角を使った方がいいです。
準備したほうがよかったもの
これは組み立て完了してからあれば便利だったなという物たちです。
ちゃんとしたワイヤストリッパー
電工ペンチで被覆を剥いたりしていたのですが、向いてる途中で断線したり撚線の一部を傷つけてしまって、端子を付けた後からちぎれてしまったりすることが多々あったので、きれいに剥けるような道具を使う方が効率が良かったかと思います。
VORON用の位置合わせ部品
いくつかのプーリーやアルミフレームでこのように寸法が指定されている場合があります。定規等で測ってマスキングテープで位置決めして等行ったのですが、後から探してみるとMOD一覧に位置決め用モデルがいくつか存在していました。これらを事前に準備しておくといいかもしれません。
作業内容
それでは作業内容です。今回はとりあえずアルミフレーム完成までです。
直角を出しながら組む
アルミフレームの大きさは5パターンあるので注意してください。最初の方でよくわかってなかったので全然違うものを選択して後からバラシてました(笑)
三辺を組み合わせたものを2つ作りそれを合わせておおよその形にしてから最後の四辺を繋げます。最初の段階でスコヤを使用して直角を出して置けば後から調整が少なくて済みます。全部の角で直角をキッチリ出すのはかなり大変でチマチマ各所を調整していくしかないです。ここでキッチリ合わせても結局最終的に各部調整が必要なので完璧でなくともOKと思います。
アルミフレームの端っこは結構鋭利な状態なので手足を切らないように気を付けてください。床に平置きにしておいたもので足を擦ってかなり痛かったですね😭。完成までマステを厚めに貼っておきました。
ビルドプレート用の橋を架ける
フレームの外枠が組めたらビルドプレートを乗っける用の2本の橋をセットします。
寸法通りにセットすればOKなんですが、VORON MODSの方に各寸法で仮固定する用の治具モデルがあるのでそれを活用すると楽と思います。
とりあえずここまででフレーム部分の組み立ては完了です!
次の記事
次はリニアレールの選定・分解・取付とバックプレートの取り付けです。
参考
https://lowreal.net/2022/11/23/1