たねやつの木

Photographs, Keyboards and Programming

VORON 2.4 R2 ビルドログ (12 - ABベルトを通す)

こんにちは。たねやつです。

今回の記事では、ガントリーにABベルトを通していきます。かなり細かい部分の作業が必要になりますので根気強くやっていきましょう。

といっても文章で説明するのは難しくぶっちゃけ動画とマニュアルと実物をにらめっこして進めていくのがいいと思います。完成品を見たことがあればCoreXYの構造が分かるので作業しやすいかと思いますが、初めてだと結構謎な部分でした👀。

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前回はVORON TAP部品を作成しました。

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動画でイメージをつかむ

私が作業時に参考にした動画です。いつものVORON組み立ておじさんの動画ですが丁寧で参考になりますね!

この方はVORON 2.4を組んでいるので現在のR2とは若干作業工程が違うようで、ガントリーをフレームに組み込む前に作業しているようです。ベルトの掛け方は同じとなります。

作業時に覚えておくこと

作業する前に以下の2点に注意してください。

  • 曲がり角にはベアリング・プーリーがある
  • 歯のあるところは必ずベルトのギザギザ側が当たる
  • ベルトがねじれないようにする

また、作業に当たっては細くて長いピンのようなものがあるといいです。私は爪楊枝や竹串しを使用しましたがベルトを傷つけないようにしましょう。

ベルトはキット品の場合は半分で切っておきます。この時ベルトの歯の数が一致するように切ります。後からベルトのテンションを調整する時に数を合わたほうが正確に2つのベルトのテンションを合わせることができます。

作業

TAPのメイン部分でベルトを固定する

ではAベルトをかけていきます。まずはTAPのメイン部分の左側上部にベルトを引っ掛けます。ベルトのギザギザが自分側を向くようにセットします。裏から前に持ってきて小さい穴に通してTAP本体ごとX軸レールのブロックに固定します。

これは全部ベルトを通した時点の画像ですがこんな感じになります。ボルトをある程度締めておくと外れなくなるので作業しやすいです。この辺若干SIBOORキットとTAPの最新マニュアルとで部品に乖離がありますがとりあえず組めるのでOKでした。

ルートを辿りながら通す

順番にベルトを通していきます。最初にX軸レール左側上部のベアリングを通し、左奥のモーターの後ろ側にまでまわします。

ココがかなり難しいですが、くねくねしながらAドライブのモーター部分のプーリーにベルトをかけます。一回で通すのは難しいのでプーリーの見えている丸穴から一旦上にベルトを十分引き出して、3つ目のベアリングにかけるようにすると簡単でした。

ベルトがねじれるとやり直しになるのでしっかりとプーリーの歯とベルトの歯がかみ合っていることを確認します。

次にX軸レールの右側の裏を通りながらアイドラー部品の中を通します。これも狭い場所なので竹串を駆使しながら通します。手前のM3x40のボルトはこの作業時に一旦外しても問題ないので外した方が作業しやすかったです。

最後にX軸レール右側の表側にあるギザギザプーリーにベルトをかけてTAPのところまで戻ってくると通しは完了です。同じ手順でTAPの右側上部にベルトを通して一旦固定します。ベルトは手の力でできるだけ張ってたるみが少ない状態にしておきます。

両端の余ったベルトはまだこの段階ではそのまま余らせておきます。後からベルトの張りをチェックしてから切ります。

Bベルトも同様に行う

片方できてしまえばほぼ同じ手順の鏡写しでガイドを見ながら作業を進めていきましょう!この状態になればOKです。

チェック

2つのベルトにたるみがほとんどないことを確認して、すべてのベアリング・プーリーにしっかりとベルトがかかっている状態であれば、X軸レール上のTAPを左右に動かすと両方のベルトがスムーズに動くはずです。もしベルトのねじれやうまくベアリングに乗っていない部分があればこの段階で修正します。

ベルトの長さを調整する

後はベルトの張りをしっかりとしていきます。

最初にアイドラー部品部分のボルトを調整します。

最初の方にZベルトのアイドラーでも同じことをやりましたが、外れる直前ぐらいまでボルトを緩めて4回転分締めこんだ状態を初期状態とします。

まずは左側のベルトの余った部分のコマ数を揃えます。長さよりベルトの歯の数で合わせる方が正しい結果となります。TAPとリニアレールブロックを止めているボルトを緩めてベルトを調整します。完了したらボルトを再び締めて外れないようにします。

右側のベルトの余りも同様にやりますが、強めに手で引っ張りながらこっちもコマ数をそろえた状態でとめます。厳密にはベルトの振動音からテンションを測る方法とかありますが一旦は保留です。

ピッタリ両側同じ長さにそろえられたら余分のなベルトを切りますが10コマ分ぐらい残して後からも調整可能な状態で切ります。

X軸レールの平行が保たれているかチェックする

ベルトの張りを整えたら以前行ったX軸の平行チェックを再度行います。

手前と奥で以前と同じように両端タッチするようになっていればOKですがベルトのテンションがかかり少しだけズレる場合があります。大きくずれてしまっている場合はアイドラーのボルトを緩めて、ベルトのテンションを解放した状態で同じように調整を行います。

ほんの少しだけズレている場合はズレている方のアイドラーを締めるか逆側のアイドラーを緩めることで解消する場合があります。

アイドラーを少し締めあげてベルトテンションを上げる

最後にアイドラーを締めてベルトテンションをあげておきます。この段階でテンションを厳密に測ってもいいですがいい感じのところまで上げておきます。

ベルトのコマ数が一致しているはずなので両側同じだけアイドラーを調整すると2つのベルトにかかるテンションが同じとなります。以上で完了となります。

次の記事

次はStealthBurnerの組み立てを進めていきます。

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