たねやつの木

Photographs, Keyboards and Programming

VORON 2.4 R2 ビルドログ (25 - アクリルパネルの設置)

こんにちは。たねやつです。

今回の記事では、全面をアクリルパネルで覆えるようにします。途中でVORON MODSのPrintable snap latchesを作成します。四方を囲むアクリルパネルを固定するためのアイテムですが、これを使用したほうがパネルの脱着がスムーズになりメンテナンスしやすくなります。

パネルの準備

まずはアクリルパネルの下準備です。3枚の透明なアクリルパネル2枚の小さいパネルと2枚の黒いパネルがSIBOORキットではあります。黒いパネルはの形になっている方だけを使用します。もう一つは底面の保護パネルですので後で使います。

ビニールを剥がす

傷防止用の保護シールが貼ってあるので剥がします。

すきまテープを貼る

それぞれのアクリルパネルの4辺に隙間塞ぎ用のスポンジテープを貼っていきます。スポンジテープには2種類の厚みがあるので注意してください。自分は間違えて貼ってしまったので一旦全部剥がして適当な百均で買ったスポンジテープを貼りました👀。

ドア部分にはすきまテープはありません。

パネルラッチの作成

次にパネルを固定するための部品を作成します。VORON公式のものだと扱いにくいのでMOD部品を使用します。

VORON MODSのページ

該当のページはここです。Printablesの方にもファイルがあるようです。

深さをチェックする

ファイルをダウンロードしてみると複数種類のファイルがあると思います。これはアルミフレームに刺す足の長さが1mm刻みに用意されているためです。計算方法としてはパネルの厚み + クッションの厚み - 0-3mmほどとなります。パネルと密閉するためのクッションテープ分の厚みから、パネルを押し付けたときにクッションが縮む分を考慮して決めます。よくわからない場合はとりあえずそれっぽい厚みのものをいくつか出力してキツさが一番しっくりくるものを量産するといいと思います。

印刷設定

印刷設定はVORON公式の機構部分の設定で十分です。Perimeterが薄すぎたりすると結構力のかかる部分なので割れます。

フィラメントの素材はABSが最適ですが、高温・造形に影響のある部分ではないのでPLAでもOKです。PETGのような表面の摩擦が大きい素材の場合、あとから造形物の中にフィラメントを通すのですがそれが大変かもしれません。

パーツが3つあり、それぞれがかなり近い位置に配置されているため、z_offsetが最適でないと引っ付いて しまう可能性があります。それぞれに分解して出力してもいいですが1層目がくっつくぐらいの精度だとフィラメントを通す穴も小さくなり入らないです。キャリブレーションがてら頑張って調整してみてください。

パネル1面につき、4つは最低限必要です。自分はこのようにして4つで固定しています。多いほど密着性は上がるかと思いますが外すのも大変ですし。。。

組み立て

組み立てはそこまで難しくないですが、全てのパーツを組み合わせてからフィラメントを中に通して固定する必要があります。穴がちょっときつすぎる場合は印刷設定を見直すか2mmのピンバイスやドリルで穴を広げます。フィラメントはきっちりの長さに切って入れるよりも、長めに用意して完全に差し込んでから余分な部分を切り取る方が楽でした。

アルミフレームに組み付けて留めてみる

最後にアルミフレームにTナットとM3ボルトで組み付けて完成です。

ドアの設置

次にドア部分を作っていきます。

部品作成

ドアの留め具・ヒンジ・ノブ部分は機構部品のみのSIBOORキットにはついてこないので作る必要があります。VORON公式のモデルファイルはココにあります。

4つモデルがあり、各モデルの末尾にx6のような数字が振ってあります。この数字は必要個数なので6個必要という感じです。

ABSで印刷するのがベストですが、ラッチのときと同じように高音になる部分でも印刷品質に関係ある部分でもないのでPLAで十分です。

完成したらヒンジの部品以外にはそれぞれマグネットを仕込む必要があります。

先にヒンジを設置してそれに合わせてペタリ

フレームに設置するにはまず3個ずつヒンジを設置して、ドアをマグネットで固定した状態で両面テープを貼り付けるのがいいかと思います。貼り付けたあとに開閉動作がスムーズ化チェックして上下どこかが引っかかるようならヒンジの位置を調整します。

パネルに関する他の部品も印刷する

あと2点だけパネルに関する部品を印刷します。これらもPLAで問題ない箇所です。

背面のパネル

背面パネルの凹んでいる部分にハマる部品を作成します。なくてもいいですが。

exaust_fillter_grillがそれです。

エキゾーストカバー

VORONのチャンバー内を換気するためのファンとフィラメントの挿入口のためのカバーを印刷します。先程のリンクのexaust_fillter_grill以外のファイルです。[a]となっているものはアクセントカラーで印刷すると映えるやつですが何色でもOKです。

手順通りに組み立てます。PTFEチューブをセットする貫通ボルトのようなものは締め込みすぎるとエキゾーストのケースを割ってしまうので程々にしておきます。

公式のエキゾーストカバーを使用するとフィラメントが後方から飛び出る形になるので少し場所を取ります。壁際に設置するときにちょっと注意が必要です。MODで横出しにしているやつやそもそもエキゾーストカバーなしにするやつもあるので設置場所と相談して決めてください。自分は結局エキゾーストの必要性を感じなくて(Nevermoreもあるし)取っ払おうとしてます。

次の記事

つぎはフィラメントガイドとCANケーブルの固定について進めます。