こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、StealthBurnerからフィラメントスプールへの経路とCANケーブルの処理を行います。
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前回はアクリルパネルを装着するところまで進めました。
PTFEチューブを支えるガイドを印刷
VORON MODS
MOD部品なのでなくてもOKですが、これがあるとチャンバー内のPTFEチューブの動きをある程度抑制することができます。自分の環境だけかもしれないのですがこれがないとQGL時にチューブがアクリルパネルに当たって誤差が生じQGL失敗することが多々あったため追加しました。PTFEチューブよりももうちょっとやらかい素材のチューブがいいのですがいいのないですかね???ボーデン方式でもないので硬さが必要ないと思うのですが👀
フィラメントはPLAで当面問題ないですが、ABSで印刷したりすると庫内温度が上がり若干しなるようになります。ABS印刷できるようになったらこの部品も取り替えたほうが無難です。
ちょっときついので穴を拡げる
印刷できたら試しにPTFEチューブを穴に通してみてクリアランスが確保できているかチェックします。おそらく結構きついか入らないと思うので、その場合は4mm
のドリルビットで穴を拡げます。
通ることが確認できたらエキゾーストカバーの上のアルミレールに装着します。
経路を考えてPTFEチューブを切る
フィラメントスプールからStealthBurnerまでの経路分PTFEチューブを用意します。基本的には2本必要でフィラメントスプール〜エキゾーストまでとエキゾースト〜StealthBurnerまでです。SIBOORキットについてくる分で足りない場合はAmazonあたりでお好きなカラーのものを補充します。
フィラメントスプールの位置を考える
まずはスプールを設置する位置を決めます。個人的にはフロントドアの干渉しない手前側の位置が一番作業しやすいかと思います。特に狭い場所に設置する場合は奥の方にフィラメントを設置すると手が届かなかったり設置できてもチューブ内にフィラメントを挿入するのが難しかったりするので...
現在使用しているSIBOORのキットのフィラメントホルダーは縦軸用なのでそのまま装着するとドアと干渉すると思います。横軸のアルミフレームに装着できるタイプのモデルもあるのでそれを使用するとこんな感じでいい位置に収めることができます。
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ガイドをいくつか用意する
エキゾーストまでのチューブを固定するために3-4個用意しておきます。SIBOORキットには1つだけ含まれています。
これもチューブを通してみて通しにくい場合はドリルビットで拡げます。それでも厳しい場合はシリコンスプレーなどで滑りをよくして通します。
エキゾーストまでの経路を作る
以下の位置に仮決めでガイドを設置していきます。
- フィラメントからある程度離れた位置(フィラメントの挿入口)
- 曲がり角の始まり
- 曲がり角の終わり
1のガイドを設置してチューブは一旦装着せずにフィラメントを穴に通してみてフィラメントが辺に折り曲がったりせずリラックスした状態で通せる位置にセットします。急激に曲がりすぎているとフィラメントに癖がついたりしてエクストルーダが引っ張る抵抗となり印刷不良の原因となります。
1の位置が決まったらPTFEチューブをそれぞれ通していきます。最後まで通せたらエキゾーストに装着したコネクタに装着します。この時点である程度の長さが決まるので少し余裕を持たせてチューブを切ります。
フィラメントを通してスムーズに通ること(チャンバー内から引っ張ってみてつっかかるとかないか)をチェックします。特に曲がり角のあたりや3からエキゾーストまで(高さが若干合わないのでS字になる)に注意します。
すべてOKであればチューブを1のガイドから数ミリ飛び出るぐらいで切ります。こうすることでチューブへのフィラメント挿入が片手で格段にやりやすくなります。
Z軸を一番下、XY原点でつっぱらない長さにする
次にチャンバー内のチューブを用意しますがこれはそこまで難しくはないです。
まずは一番チューブの長さが必要になる位置にツールヘッドを移動します。Z軸を1mmぐらいの高さにしてXYを0 の位置(左手前)にします。この位置からチューブがつっぱらない長さでエキゾーストまでの長さでチューブを切ります。途中に印刷したガイドを通すのを忘れないようにします。
チューブの断面をできるだけ真円にしておく
最後に各チューブの断面を整えておきます。ニッパーやカッターで切るとどうしても断面が潰れて毛羽立ってしまいます。特にエキゾースト内のチューブ入り口の箇所がフィラメント挿入時に引っかかりやすいので重点的に修正します。
おそらくキット品の中に洗濯バサミみたいな機構の一枚刃のカッターが付属しているはずなのでそれを使用するときれいに切ることができます。
CANケーブルをチューブに固定する
スパイラルケーブルやタイラップで固定する
最後にチューブにCANケーブルを固定します。すでにワイヤーなどで固定できている人は無視してください。タイラップなどで固定してもいいですがスパイラルケーブルを使用すると見た目がいいかもしれません。
チェック
これですべて完了したのであとは動作チェックです。
干渉チェック
ツールヘッドを各地点に動かしてみてチューブがつっぱらないかチェックします。Z軸の高さも一番高いところまで上げてみます。
ホーミング、QGLを実行してアクリルパネルに当たったりホーミングの邪魔にならないかをチェックします。もしパネルに当たる場合は当たる方向の逆にフィラメントのガイドを向けると解消します。
フィラメントを押し出せるかチェック
フィラメントを通してエクストルーダーから押し出すことができることをチェックします。もしうまくできない(エクストルーダーのギアがフィラメントを削ってしまう等)場合はどこかでフィラメントに大きな負荷がかかってスムーズに動けなくなっているはずですので解消します。
次の記事
次の記事ではABSで印刷しながら各種調整を続けていきます。