こんにちは、たねやつです。
私が個人的に設計を進めているキーボードの一つにAvion
というものがあります。今まで2回基板製造を行っているのですが、今回はソケットなどに対応した次世代版の製造にトライしました!
そこまで大きく変わってはいないのですが、旧版の記事はこちらとなります。
変更点
キーの数、レイアウトに関しては変更ありません。使い始めたときは薬指の部分を少し調整しようかと思いましたが、使っているうちに馴染んできて結局変更はしていません。
一番大きな変更は、Kailhソケット
(MX/Choc両方)に対応しつつMXキーのピンも残したところです。かなり穴が多くなって打鍵感がどうなるか心配ですが、ソケット対応することでキースイッチを完成後もメンテなどで変更することができるようになります。
MXキーの穴を残した理由としては、ソケットを使うとなると追加費用(数千円)が発生するので販売しようと思うとちょっと高価になる・部品点数が増えミスが多くなる(かもしれない)と思ったためです。
ProMicro
の位置は前バージョンよりも基板の外側にきています。これはケースを作成する際に干渉なくUSBケーブルを挿入できるようにするためです。旧バージョンではケースまで考えておらず、基板だけで完成としていたためかなり中央にProMicro
が設置されています。
その他、ケースとトッププレート用にねじ穴を各所に追加しています。
断念した点は、中央のキーを45°
傾いたものだけでなく0°
のものも追加しようとしたのですが、パッドなどの関係で実装できませんでした。
また、ロータリーエンコーダものフットプリントもどこかに追加したかったのですが、残りピン数が2ピンしかなかったので追加できませんでした。。。各列の配線方法を改善したり(duplex matrix
とか)すれば可能なのかも。
発注
今回の基板の発注先はPCBWay
さんとなります。試作基板を作成してみないかというオファーがありましたのでありがたくそれに乗じて発注しました。後述しますが、v0.1.xで発生していたスルーホールがガバガバ問題は解消されしっかりとキーが基板に差し込めるようになりました!!(これは設計というよりも業者さんの選択の問題なのかもしれないですね...)
配送はDHL
で2020/07/03
に出荷され、手元には2020/07/06
に届きました。この状況下でもさすがDHLは速いですね!ePacketなどで配送した場合は$9
ですがDHLだと$19
となるそうです。といってもDHLのほうが何かと安心ですね。。。(笑)
おまけの品としてPCBWay6周年記念のステッカーを1枚もらいました!ステッカー帳(ノートPC)にでも貼りましょう。
組立
変更点の部分でも書きましたが、そこまでレイアウトががっつり変わったというわけではないので組み立ても普通の自作キーボードの組み立てとなります。
今回の基盤のレジストの色はマットブラック
となっています。今までマット系の基板は触ったことものなかったのですがかなり質感いいですね!!でもちょっとだけ擦り傷や手の油によるテカリが個人的に気になります。組み終わったらアルコールなどでよく拭いてあげたほうがいいのと、簡単に傷がついてしまうので販売等するのであれば梱包はより丁寧に行わないといけないですね。
表面実装のダイオード用のパッドも乗っけておけばよかったと後悔。。見た目が表面実装よりもコッチのほうが好きです。
ソケットはパッドも部品も大きく、スルーホールに嵌め込むことができるので普通のキースイッチのはんだ付けよりももしかしたら簡単かもしれないですね。。。ソケットのはんだ付け初めてでしたがいい感じです。
ケース
ケースについては現在鋭意作成中です。当面は旧バージョンのようにキーボードの裏にゴム板をはって運用ですね。これはこれで薄くなるので嫌いではないですが打鍵感・打鍵音は犠牲になります。
最後に
実際にくみ上げてみて、動作テストもした感じ機構穴開けまくったことによる打鍵感の悪化はとりあえず大丈夫そうです。ケースはおおむねできてきているので残すはトッププレートを作るぐらいですね。また完全に完成したら報告します。