こんにちは、たねやつです。
タイトルにある通りにまた新たにキーボードを作成しました( 一一)
すでに半年ほど前により簡単なキーボード(tada68)を一つ作成しています。
完成品
こんな感じの分割で交差配列なキーボードです(;'∀')
通常のキーボードとかなりフィーリングが違うので何とかタッチタイピングできるまでに少し練習が必要です、、
部品集め
合計金額などをまとめた表は後ろのほうにあります。
Helix本体
メインとなる基盤やProMicroは、遊舎工房さんのECサイトからセットで購入しました。
現在では秋葉原に実店舗もオープンしているのでそちらからでも購入できるようです。在庫があればですが(>_<)
各キーにLEDをつけることもできるのですが、製作難易度が高いようなので今回はUnderglowを選びました。キーキャップも透過するものではないのでこちらがぴったりですね!
キースイッチ
一通りのメジャーな色の軸は大体試したので結構迷ったのですが、Gateron Silent Redにしました。静音タイプは前回作成したtada68(Gateron Silent Black)の打鍵音の静けさが最高だったので静音タイプを選択しました。
以前としてCherry純正軸をほとんど触ったことがないのですが安さには勝てませんね(;'∀')
KPRepublicより購入しました。
キーキャップ
最近AliExpressとかでいろいろ探していたのですが、XDA
という形状が何ともかわいかったのでそれにしました。傾斜のつかない四角いDSA
というプロファイルと似ているのですが、よりぼってりした感じなのがXDA
というプロファイルです。
XD75という別のキーボード用のキーキャップセットがあったのでそれを選択。
合計
No | アイテム名 | 金額(税抜) | 備考 |
---|---|---|---|
1 | Helix キーボードキット | 10,400 | アクリル5行版キット(Underglow)両手セット |
2 | Gateron Silent Red x 70 | 4,344 | |
3 | XDA Blank Keycaps for xd75re | 3,146 | |
合計 | 17,890 |
*1ドル = 108円で計算。
静音タイプでなかったり無刻印DSAみたいなもっと安いキーキャップを購入すれば安くできそうですね(沼
作成
特に何も書くことがありません。。(笑) というのも公式のドキュメントが非常にわかりやすく見たまんま部品をつけてはんだするだけでした!
一番恐れていたのがダイオードの表面実装でしたが、事前に必要な分だけのダイオードを、正しい向きで並べておけばそこまで恐れるほどのモノではありませんでした(^^♪
大分行数多いですが(笑)
公式のビルドガイドに加えて以下のブログがとても参考になりました。
写真
完全に左右対称でXDAで無刻印なキー部分の感じがとてもクールだと思うのですがどうでしょう。 ディスプレイ保護用のアクリルも付属しているのですが、個人的にはないほうがしっくり来たので取り外しました。
実際に使うときには左右のキーボードをオーディオ用の線で繋ぎます。Underglowにしているので下面のアクリルが映えます(^^ RGBの色やパターンも変更できます。
裏っ返した図。はんだが下手糞なのはご愛嬌。。アクリル板はありますがむき出しできれいです!(笑)
この角度からの一枚がお気に入りです。壁紙にしたいぐらい。
問題点
WSLにビルド環境を作るのはお勧めしない
Windows Subsystem for LinuxによってDebianなどのLinux仮想環境をWindowsで簡単に動かすことができるようになりましたが、qmkの初期設定コマンドが容易には動かなかったり、make helix:taneyats:avrdude
でマイコンへの自動書き込みができなかったりするので、初めてWindows上で環境を作成する場合はMSYS2
なんかを素直に使ったほうがいいかもしれません。
avrdudeコマンドが未導入のため、ProMicroに書き込めない
MSYS2上で、qmk/util/msys2_install.sh
を使用して初期の環境構築を行ったが、avrdude
コマンドが導入されていないため書き込み用のスクリプトが失敗する状態となりました。
Detecting USB port, reset your controller now..... Detected controller on USB port at XXX sh: 15: avrdude: not found ... Make finished with errors
初期の環境構築での選択プロンプトはすべてAll
やY
で答えたが私の環境ではうまくいかなかったようです。。(笑)
以下にしたがって追加でavrdude
を導入し解決しました!
pacman -S mingw-w64-x86_64-avrdude
を実行して手動で導入しました。pacman
というマネージャーではavrdude
という名前でパッケージは存在していないのですね( 一一)
テープLEDの取り付け向きが逆
上記写真の真ん中に貼ってあるテープLEDの貼り付け方法が左手だけ逆になっていてうまく起動できませんでした。左右のProMicroを入れ替えてマイコンの故障でないことは確認できていたのですが発見するまでに時間がかかりました💦
テープLED側の末端に+5V
,Din
,GND
とあるので基盤側のGND
とテープLED側のGND
が合う方向を確認して、張り付け→はんだ付けとすると間違いないかと思います!
USBもげ対策のグルーの盛りすぎに注意!
以下の手順を参考にしてもげ対策を行ったのですが、あまりに盛りすぎるとHelixの基盤と干渉して正常に取り付けることができなくなる可能性があります。
実験用のProMicroのピンヘッダ実装とファームウェアの書き込みが多分成功。
— taneyats (@taneyats) 2019年1月23日
モゲ対策のグルーが眩しい(笑) pic.twitter.com/0xvkeMI5ob
今回実装用とは別のProMicroにもげ対策を行ったものですが、ここまで盛ってしまうと取り付けることができなくなるかもしれません。基盤とProMicroの表面が面するような場合、USBの上にグルーなどを盛る場合には最小限にしておいたほうが良いかもしれません! ちなみにしょせん接着剤なので盛りすぎてしまってもカッターなどで簡単に切れるのでリカバーも簡単ですね(;'∀')
キーマップ
デフォルトから少しいじって0層目はこんな感じです。レイヤの切り替えに慣れてきたら-
はもっとホームポジション寄りに持ってきたいなあと考えています。左手親指周辺もかなり空き地があるのでなんか埋めたいですね。
,-----------------------------------------. ,-----------------------------------------. | ` | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | *- | |------+------+------+------+------+------| |------+------+------+------+------+------| | Tab | Q | W | E | R | T | | Y | U | I | O | P | Bksp | |------+------+------+------+------+------| |------+------+------+------+------+------| | Ctrl | A | S | D | F | G | | H | J | K | L | ; | ' | |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------| | Shift| Z | X | C | V | B | [ | ] | N | M | , | . | / |Enter | |------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------+------| | *Esc | *GUI | *Alt | **** | **** | Lower|*Space|*KANA | Raise|*Menu | Left | Down | Up |Right | `-------------------------------------------------------------------------------------------------'
最後に
作業時間はざっくり半日ほどで特に詰まるところもなく完成しました。すでにダイオードの表面実装のないタイプの自作キーボードは一つ作っていたので大体のはんだ付けは問題なかったからかもしれません。
あと、左右で同じ基盤で裏表を使用するのでその辺をビルドガイドに何回も目を通しながら覚えて、作業中も確認することでミスを防げると思います。
使ってみてですが、最初の数日は苦行に感じますが、慣れてくるととても打ちやすくなってきました。レイヤー間を移動してすらすら打てるまでにはなっていないですが(笑)
参考
Twitterの方々
この記事はHelixで書きました。