こんにちは、たねやつです。
前回の記事「Obsidian × LM Studioで実現する、完全プライベートなAI執筆環境の作り方」は、多くの方にお読みいただき、大変嬉しく思っています!無事に、あなただけのAIアシスタントは起動できたでしょうか?
環境はできたものの、「具体的にどう使えばブログ執筆が楽になるの?」と感じている方も多いはず。そこで今回は、アイデア出しからタイトル生成まで、ブログ執筆の全工程でAIを使い倒す具体的なプロンプト術を5つのステップに分けて徹底解説します!
この記事を読めば、面倒な作業はAIに任せて、あなたは「書く」ことの楽しい部分に集中できるようになりますよ!
この記事でできること
- ブログ執筆の各段階で使える、具体的なプロンプトの書き方がわかる。
- ObsidianのメモをAIに直接読み込ませて、記事のアイデアを無限に生み出せるようになる。
- AIが生成した構成案や文章を、質の高い記事に仕上げるコツが掴める。
- 面倒な校正作業やタイトル案出しをAIに任せ、執筆時間を大幅に短縮できる。
事前に必要なもの
この記事は、前回の記事で紹介した環境が構築済みであることを前提としています。まだの方は、まずはこちらから設定を完了させてください。
- LM StudioとObsidian Copilotの連携設定
ブログ執筆が爆速になる5つのステップ
ここからは、実際のブログ執筆フローに沿って、具体的なプロンプトの例とAIの回答を引き出すコツを見ていきましょう。
ステップ1: アイデアの壁打ち!「雑多なメモ」を「金の卵」に変える
日々の気づきやURLを保存しているObsidianのメモ、眠っていませんか?AIにそのメモを渡して、読者が求める記事のアイデアを掘り起こしてもらいましょう。
プロンプト例:
[[2025-08-18-obsidian-lmstudio-private-ai]] と [[雑多なメモファイル]] の内容を分析して、 読者が次に関心を持ちそうなブログ記事のテーマを5つ提案してください。 それぞれのテーマで、どのような読者の悩みを解決できるかも付け加えてください。
ポイント:
[[ファイル名]]の形式で、AIに読んでほしいObsidian内のノートを指定するのがキモです。- 「どのような悩みを解決できるか」という一文を加えることで、より読者目線のアイデアを引き出せます。
ステップ2: 骨子作りはAIにお任せ!「構成案」を秒速で作成する
書きたいテーマが決まったら、次はいきなり書き始めるのではなく、記事の設計図となる「構成案」を作ります。これもAIの得意分野です!
プロンプト例:
「ObsidianローカルAI活用術」というテーマでブログ記事を作成します。以下のターゲット読者を想定した構成案を、見出しレベル3(###)まで作成してください。 # ターゲット読者 - ObsidianとLM Studioの連携は完了した - でも、具体的な活用方法がわからず、いまいち使いこなせていない - ブログ執筆をもっと効率化したいと考えている
ポイント:
- ターゲット読者を明確に伝えることで、AIが生成する構成案の精度が格段に上がります。
- 「見出しレベル3まで」のように、具体的なアウトプット形式を指定すると、手直しが楽になります。
ステップ3: もう少しがんばって!「本文執筆」をAIと共同作業する
構成案ができたら、各セクションの肉付けです。すべてをAIに書かせるのではなく、「たたき台」を作ってもらい、それを自分の言葉で磨き上げるのが効率的です。
プロンプト例:
構成案の「ステップ1: アイデアの壁打ち」の部分について、 読者がすぐ真似できるような具体的な手順を説明する文章を400字程度で執筆してください。 特に、Obsidian Copilotでノートを読み込ませる操作の重要性を強調してください。
ポイント:
- セクションを一つずつ指定し、具体的な指示(文字数、強調したい点)を与えることで、AIの回答がブレにくくなります。
- AIが生成した文章は、必ず自分の言葉でリライトし、オリジナリティと熱量を加えましょう!
ステップ4: 誤字脱字ゼロへ!面倒な「校正」はAIに丸投げ
書き終えた文章を客観的な視点で見直すのは大変な作業です。これもAIに任せてしまいましょう。人間が見落としがちな細かいミスも、AIは瞬時に見つけてくれます。
プロンプト例:
以下の文章を校正してください。誤字脱字や文法的な誤りを修正し、より自然で読みやすい表現にリライトしてください。 [[構成したい文書のファイル名]]
ポイント:
- 文章を貼り付ける or ノート名を指定するだけでOK!非常にシンプルですが、効果は絶大です。
- リライト前後の文章を比較して、AIの表現方法から新しい発見を得ることもできます。
ステップ5: クリック率アップ!読者の心を掴む「タイトル」を量産する
記事の顔であるタイトル。時間をかけて考えたつもりでも、独りよがりになりがちです。AIに客観的な視点で、魅力的なタイトル案を複数出してもらいましょう。
プロンプト例:
[[完成したブログ記事のファイル]] の内容をすべて読んだ上で、 この記事の魅力を最大限に伝え、読者が思わずクリックしたくなるようなタイトル案を10個提案してください。 SEOを意識して、「Obsidian」「AI」「活用」といったキーワードを含めてください。
ポイント:
- 記事全体を読み込ませることで、内容に即した精度の高いタイトル案が期待できます。
- 「10個提案して」のように数を指定することで、選択肢が広がり、最高のタイトルを見つけやすくなります。
最後に
今回は、ObsidianとローカルAIを組み合わせた具体的なブログ執筆術をご紹介しました。
AIは、私たちの執筆活動を補助してくれる強力な「副操縦士」です。しかし、最終的に読者の心を動かすのは、あなたの経験や想いが込められた「あなた自身の言葉」です。
今回紹介したプロンプトを参考に、面倒な作業はAIに賢く任せ、あなたにしか書けない価値あるコンテンツ作りに時間を使ってみてください。きっと、ブログ執筆がもっと楽しく、もっと効率的になるはずです!
