こんにちは。たねやつです。
今回の記事では、StealthBurnerの組み立てを進めていきます。フィラメントを溶かして押し出す3Dプリンターのメインとなる部分でVORON 2.4 R2の象徴的な部分ですね!この連載のバナーもStealthBurnerをフィーチャリングしたものです👀
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前回はABベルトを張ってテンションを整えるところまで進めました。
StealthBurnerのリポジトリ
StealthBurnerはVORON 2.4 R2の標準のツールヘッドとなっていますが詳細なビルドガイドは別のGithubリポジトリにあります。
StealthBurnerが公開されるまではAfterBurnerというツールヘッドが使用されていました。
大まかに3つのパーツで構成される
StealthBurnerは大まかに3つのパーツで構成されています。
ヒーターファンとクーリングファン、今回であればCAN通信用の基板を載せるためのフェイス部分、フィラメントを押し出すためのエクストルーダー部分(ClockWork2)、ホットエンドとクーリングダクトのツールカートリッジ部分となります。
それぞれのパーツが独立しているのでホットエンドを別のものに変更したい場合やフィラメントを送り出す部分のメンテをしたいという場合に分解と再組立てが非常に簡単となっています。フェイス部分の4本のボルトを外すだけで3パーツに分解できるので数分でこの状態に持ってくることができます。CAN通信基板を使用する場合は配線も1本だけなので!
ヒートセットインサート
StealthBurnerにももちろんですがヒートセットインサートを埋め込んでいく必要があります。以前の記事で全部まとめて作業したのでそちらを参考にしてみてください。
ClockWork2部分
ガイドラーアーム
フィラメントとエクストルーダーのギアを挟み込む部分のです。ギアに彫ってある溝の向きに注意して組み立てます。
アイドラーのシャフト部分に潤滑油を塗る必要があります。なくても動作はしますが部品の摩耗などを考えると塗っておいた方がもちろんいいです。私は手元にあった適当な自作キーボードで使用するGPL205(通称ルブ)を塗っておきました。スーパールブとか一家に一つあれば便利ですね。
フィラメントを挟み込む強さを調整する部分なのですが、細かいパーツが多いです。私のSIBOORキットはこの小さなワッシャーみたいなのがなかったので適当なワッシャーで代用しました👀。あとから調整するのでいい感じにねじ込んでおきます。
モータープレート
エクストルーダー用のモーターとギアを組み込む部分です。 プリント部品の方のベアリングが上手くはまらない場合は穴を少し拡げるか部品を再印刷する必要があります。きつすぎる場合はフィラメントを押し出しすぎでしまうようです。
ドライブギア
寸法が指定されていますが、これも後程実際に嵌めてみて問題ないかチェックしたのちにネジロック剤を塗ってください。
ここまで組んだ時にプリント部品の上下の溝とドライブギアの溝が一直線に並んでいる必要があります。
実際に1.75mmフィラメントを通して作業していきます。
ここのボルトの締め具合でテンションアームの動きの緩さが決まりますので好みの固さにします。
テンションをかけてみる
ここまで組めればテンションをかけてフィラメントを挟み込むことができます。フィラメントを引いたり押したりしてギアが回転していればOKです。
モーター取り付け
モーターを取り付けます。配線がどっちに来ても問題ないはずですが私は上側に出しました。
2つ目のボルトをある程度締めたらモーターのギアと、プラスチックの大きなギアの歯がかみ合う位置に調整してボルトを完全に締めます。大きいプラスチックのギアを動かしてみてモーターのギアとかみ合ってるかチェックしたら完了です。
アーム・カバー取り付け
最後にアームとケーブルカバーを取り付けたら完了です。CAN通信の場合は基板を固定するためのものになります。
ケーブルカバーを固定するためのボルトはテンションアームを解放した状態でないとアクセスできません。カバーは結構薄いので積層に沿って割れやすくなっています...。割れてしまっても造形に影響はありません。
次の記事
次回はツールカートリッジ部分を進めていきます。