こんにちは、たねやつです。
プログラミング編に続き、LM Studio実践編の第2弾をお届けします。今回は、コーディングのような論理的なタスクとは対照的に、ブログ執筆やアイデア出しといった、よりクリエイティブな領域でローカルLLMを活用する方法を探っていきます。
前の記事
この記事でできること
- ブログ記事や小説の執筆をAIに手伝ってもらう方法がわかる
- AIを壁打ち相手としてブレインストーミングに活用するテクニックが学べる
- 特定のタスクに特化したカスタムプロンプトの作り方がわかる
文章作成のアシスタントとして
「書きたいことはあるのに、何から手をつければいいか分からない…」そんな経験はありませんか?AIは、文章作成の優れたアシスタントになります。
ブログ記事の構成案を作成する
AIにテーマを投げるだけで、読者の興味を引くような記事の骨子を提案してくれます。
プロンプト例
あなたは、月間10万PVを誇る人気ブロガーです。 「家庭菜園初心者がミニトマトを育てるコツ」というテーマでブログ記事を執筆します。 読者が最後まで読みたくなるような、魅力的で分かりやすい記事の構成案を作成してください。導入、主要なセクション(3〜5個)、そしてまとめの部分を含めてください。
文章の校正・リライト
自分で書いた文章を、より洗練されたものにブラッシュアップさせます。
プロンプト例
あなたはプロの編集者です。 以下の文章を、より自然で分かりやすい表現に修正してください。 誤字脱字や文法的な誤りも厳しくチェックし、修正案を提示してください。 # 元の文章 [ここに校正したい文章を貼り付ける]
アイデアの壁打ち相手(ブレインストーミング)
一人で考えていると煮詰まってしまうことも、AIと対話することで新たな視点が得られます。
プロンプト例
私は「ペットの健康管理」をテーマにした新しいWebサービスの開発を考えています。 このテーマについて、ユニークで実現可能性のあるサービスのアイデアを5つ、ブレインストーミングの壁打ち相手として提案してください。 それぞれのアイデアについて、 - ターゲットとなるユーザー - 主な機能 - 考えられる収益化の方法 を簡潔に説明してください。
AIが提案したアイデアに対して、「5つ目のアイデアについて、もっと詳しく教えて」「他にどんな機能が考えられる?」といったように、対話を続けることでアイデアを深掘りしていくことができます。
カスタムプロンプトでAIを特化させる
LM Studioのチャット画面では、「システムプロンプト」をあらかじめ設定しておくことで、AIの役割や性格を固定することができます。

これにより、毎回長い役割設定をプロンプトに書かなくても、特定のタスクに特化したAIと対話できるようになります。
例:常に批判的なレビューア
あなたは非常に厳しい編集者です。ユーザーが提示する文章やアイデアに対して、一切の遠慮なく、常に批判的な視点からレビューしてください。論理の飛躍、矛盾点、表現の甘さ、改善点を具体的かつ鋭く指摘してください。ポジティブなフィードバックは一切不要です。問題点のみを箇条書きでリストアップしてください。
このようなシステムプロンプトを設定しておけば、自分のアイデアの弱点を客観的に洗い出したいときに、非常に役立つパートナーとなってくれます。
最後に
今回は、文章作成やブレインストーミングといった創造的なタスクにローカルLLMを活用する方法をご紹介しました。 コーディングからクリエイティブワークまで、LM Studioはまさに万能なアシスタントです。自分だけのAIを、プライベートな環境で、コストを気にせず使える喜びは格別です。
今回の連載はここまでとなりますが、ぜひ皆さんも色々なモデルやプロンプトを試し、自分だけのAI活用術を見つけてみてください!